【令和8年度】大田区の新型コロナワクチン定期接種は自己負担3,500円|子どもは生後6か月から完全予約制で接種可【院長 五藤良将が解説】

皆さま、こんにちは。竹内内科小児科医院 院長の五藤良将です。

9月に入り、「今年もコロナワクチンの案内は来るの?」「自己負担はいくら?」「子どもにも打てるの?」といったご質問を外来で多くいただくようになりました。大田区では9月17日(木)に令和8年度の新型コロナワクチン定期接種の予診票が発送され、9月24日(木)以降に順次お手元に届く予定です。

今回のブログでは、大田区が公表した令和8年度(2026/27シーズン)の定期接種の対象者・期間・自己負担額と、今シーズンのワクチンの種類、そして当院で新たに始める、生後6か月からのお子さんの接種(任意接種・完全予約制)について、大田区・厚生労働省・日本小児科学会の最新情報をもとに整理してお伝えいたします。インフルエンザの助成については、先日の記事「大田区のインフルエンザ助成、9月24日開始に前倒しが正式決定」もあわせてご覧ください。

五藤 良将

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竹内内科小児科医院 院長 五藤 良将

日本抗加齢医学会専門医・日本糖尿病協会登録医・日本旅行医学会認定医
この記事は五藤良将が執筆・監修し、内容に責任を持っています。

令和8年度 大田区の定期接種|ひと目でわかるポイント

大田区の新型コロナワクチン定期接種は、令和8年10月1日(木)から令和9年3月31日(水)まで自己負担3,500円で受けられます。

項目令和8年度の内容(大田区)
実施期間令和8年10月1日〜令和9年3月31日
※インフルエンザと異なり、開始日の前倒しはありません
自己負担額3,500円(生活保護受給者、中国残留邦人等支援給付受給中の方は0円)
接種回数1人1回
当日の持ち物記入済みの予診票、本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)
接種場所大田区内の実施医療機関(当院も実施しています)

ご注意|昨年度から自己負担額が変わりました

令和7年度の大田区の自己負担額は2,500円でしたが、令和8年度は3,500円です。また、期間外(9月中や令和9年4月以降)に接種すると全額自己負担になりますのでご注意ください。

対象者と予診票について

定期接種の対象は、大田区に住民登録があり、令和9年3月31日現在、次のいずれかに当てはまる方です。

ポイント|定期接種の対象者

① 接種日に満65歳以上の方(64歳の方は65歳の誕生日の前日から接種できます)

② 接種日に満60歳以上65歳未満で、心臓・腎臓・呼吸器の機能、またはヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能に障害があり、身体障害者手帳1級をお持ちの方(59歳の方は60歳の誕生日の前日から接種できます)

予診票は高齢者インフルエンザの予診票と同じ封筒で届きます。なお、昭和37年1月2日〜4月1日生まれの方への予診票は12月中旬以降に発送予定です。

転入された方や予診票を紛失された方は、大田区感染症対策課(03-4446-2643)への電話・窓口申請、または10月1日から受付開始の電子申請で再交付を受けられます。電子申請の場合、受付完了メールから7〜10日ほどで自宅に郵送されます。

接種は義務ではなく、ご希望の方が受けるものです。また、定期接種の対象ではない方(64歳以下の方など)も、任意接種(全額自己負担)として接種を受けることができます。

2026/27シーズンのワクチンの種類

今シーズンは、流行株に合わせてオミクロン株XFGまたはNB.1.8.1に対応したワクチンに切り替わっています。大田区の定期接種で使われるワクチンは次の5種類です(医療機関によって扱うワクチンが異なります)。

ワクチン名(製造販売元)種類対応株
コミナティ(ファイザー)mRNAワクチンXFG
エムネクスパイク(モデルナ)mRNAワクチンXFG
ダイチロナ(第一三共)mRNAワクチン(国産)NB.1.8.1
コスタイベ(Meiji Seika ファルマ)レプリコン(自己増幅型mRNA)ワクチンNB.1.8.1
ヌバキソビッド(武田薬品)組換えタンパクワクチンXFG

成人向けのモデルナ製ワクチンは、今シーズンからスパイクバックスからエムネクスパイクに切り替わりました。当院では、12歳以上の方には主に1人用シリンジのコミナティを使用します。mRNA以外のワクチン(ヌバキソビッド)をご希望の方は、1本で2人分のワクチンのため、2名様のご予約が揃った時点で接種日を確定いたします。

用語解説|ワクチンの「種類」の違い

mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン:ウイルスの表面にあるスパイクタンパク質の「設計図」を体内に届け、体の中でそのタンパク質を一時的につくらせて免疫をつける仕組みです。

レプリコン(自己増幅型mRNA)ワクチン:mRNAが体内で一定期間自ら複製される仕組みを持ち、少ない量で免疫を誘導できるよう設計されたワクチンです。

組換えタンパクワクチン:スパイクタンパク質そのものを製造して届け、アジュバント(免疫の反応を高める成分)を加えたワクチンです。B型肝炎ワクチンなどと近い考え方でつくられています。

お子さんの接種|生後6か月から当院で受けられます(完全予約制)

新型コロナワクチンは生後6か月から接種できます。ただし、お子さんは定期接種の対象外のため任意接種(全額自己負担)となり、大田区の費用助成もありません(小児への公費接種は2024年3月で終了しています)。

年齢使用できるワクチン
生後6か月未満接種できません
生後6か月〜4歳小児用スパイクバックス(モデルナ)、乳幼児用コミナティ(ファイザー)
5〜11歳小児用スパイクバックス(モデルナ)、小児用コミナティ(ファイザー)
12〜17歳コミナティ、エムネクスパイク、ダイチロナ、ヌバキソビッド
18歳以上上記に加えてコスタイベ

はじめて接種するお子さんの初回接種は、途中で年齢区分が変わっても1回目と同じ種類のワクチンで続けます。追加接種は、接種時点の年齢区分のワクチンを使います。生後6か月〜4歳の初回接種は、ワクチンの種類によって回数・間隔が異なりますので、医師からご説明いたします。

日本小児科学会の考え方

重症化リスクの高い基礎疾患のあるお子さん:接種(初回接種と適切な時期の追加接種)を推奨

生後6か月〜17歳の健康なお子さん:保護者の希望があり、かかりつけ医と相談のうえで接種を行うことができる

「うちの子は受けたほうがいいの?」と迷われる場合は、持病の有無や生活環境をうかがったうえで一緒に考えます。

お知らせ|当院でお子さんの新型コロナワクチン接種を始めます

① 対象:生後6か月以上のお子さん(ご希望の方)

② 予約:完全予約制です。年齢によって受付開始日が異なります

③ 使用するワクチン:いずれも1人分ずつのワクチンのため、お一人からご予約いただけます

年齢使用するワクチン予約受付開始
生後6か月〜4歳小児用スパイクバックス(1人用シリンジ)11月1日から
5〜11歳小児用コミナティ(5〜11歳用・1人用)10月1日から
12〜17歳コミナティ(大人と同じ1人用シリンジ)10月1日から

※生後6か月〜4歳のお子さん向けのワクチンは10月下旬に発売予定のため、11月1日からの受付となります。ワクチンの発売・入荷の状況により、日程が前後する場合があります。

④ 接種日の決め方:ご予約をいただいてからワクチンを取り寄せ、入荷を確認したうえで接種日を確定してご連絡いたします

⑤ ご予約方法:お電話(03-3721-5222)または受付窓口にて承ります

インフルエンザとの同時接種・副反応

新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの接種間隔に制限はなく、同時接種も可能です。大田区の高齢者インフルエンザ定期接種は9月24日から始まっていますが、コロナワクチンは10月1日からですので、同時接種をご希望の方は10月以降にご予約ください。

重要|接種後に気をつけたい症状

・接種部位の赤み・腫れ・痛みは、通常2〜3日で治まります

・発熱、頭痛、だるさ、筋肉痛がみられることがあります

・非常にまれに、ショックやじんましん、呼吸困難などのアナフィラキシーが起こることがあります。息苦しさ・全身のじんましん・意識がぼんやりするなどの症状があれば、すぐに医療機関を受診してください

接種後は院内で15〜30分ほど様子を見ていただきます。定期接種で万一健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく救済制度があります。

受診前チェックリスト

受診前チェックリスト

□ 大田区の予診票(定期接種の方)を記入した

□ 本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)を用意した

□ お子さんの場合は母子健康手帳を用意した(保護者の同伴が必要です)

□ 過去の新型コロナワクチンの接種歴(時期・種類)を確認した

□ 持病・服用中のお薬、過去のワクチンでのアレルギー歴をメモした

□ インフルエンザとの同時接種を希望するか決めた

竹内内科小児科医院で接種するという選択(当院が選ばれる理由)

ここまでご紹介した高齢者の定期接種と、お子さんの任意接種を、当院では次のような体制でお受けしています。

理由① ご家族そろって同じ窓口で

内科と小児科を併設しているため、おじいさま・おばあさまの定期接種と、お子さんの任意接種を同じ医院でご相談いただけます。

理由② 生後6か月から、お一人で予約できます

1人用のワクチンを予約に合わせて取り寄せる完全予約制のため、ほかの希望者を待たずにお一人から接種日を決められます。

理由③ 院長が自ら診察・判断

持病のある方の接種可否や、ワクチンの種類選び、インフルエンザとの同時接種の判断を、院長の五藤良将が直接行います。

理由④ 持病の管理とあわせて

糖尿病・高血圧・脂質異常症など生活習慣病の定期通院の日に、あわせて接種のご相談ができます(日本糖尿病協会登録医が担当)。

理由⑤ 土曜午前も診療・駅から徒歩5分

受付は午前12時まで・午後19時まで。土曜午前も診療しています。東急東横線・目黒線「多摩川駅」から徒歩5分です。

理由⑥ 田園調布で8年目の地域医療

2019年9月に五藤良将が継承開業し、2026年9月から8年目に入りました。訪問診療にも対応しています。

予診票が届いたら、10月1日以降の接種をご予約ください。

よくあるご質問

Q1. 64歳ですが、今年度の定期接種は受けられますか?

A. 接種日に65歳になっていれば対象です。64歳の方は、65歳の誕生日の前日から令和9年3月31日までの間に接種すれば定期接種(3,500円)になります。

Q2. 9月中にインフルエンザと一緒に打てますか?

A. 新型コロナワクチンの定期接種は10月1日からです。9月中の接種は全額自己負担になりますので、同時接種をご希望の方は10月以降にご予約ください。

Q3. 子どものコロナワクチンに大田区の助成はありますか?

A. 令和8年度、大田区の新型コロナワクチン助成は定期接種(65歳以上等)が対象で、お子さんは任意接種(全額自己負担)です。なお、大田区にはお子さんのインフルエンザ予防接種の費用助成があります。

Q4. 子どもの接種はどうやって予約すればよいですか?

A. お電話(03-3721-5222)または受付窓口でご予約ください。5歳以上のお子さんは10月1日から、生後6か月〜4歳のお子さんは11月1日から受付いたします。ご予約後にワクチンを取り寄せ、入荷を確認してから接種日を確定してご連絡いたします。接種当日は母子健康手帳をお持ちいただき、保護者の方が同伴してください。

Q5. 予診票をなくしてしまいました。

A. 大田区感染症対策課(03-4446-2643)への電話・窓口申請、または10月1日から受付開始の電子申請で再交付を受けられます。予診票がないまま接種すると任意接種扱いになりますのでご注意ください。

医療法人社団 五良会・正友会 理事長 五藤 良将

AUTHOR / SUPERVISOR

竹内内科小児科医院 院長 五藤 良将(ごとう よしまさ)

  • 防衛医科大学校 医学部 卒業(27期)。防衛医科大学校病院、自衛隊中央病院、自衛隊横須賀病院ほかで臨床経験を積む
  • 医療法人社団 五良会 理事長/医療法人社団 正友会 理事長/竹内内科小児科医院 院長
  • 日本内科学会 認定内科医/日本抗加齢医学会 専門医/日本糖尿病協会 登録医/日本旅行医学会 認定医
  • 日本温泉気候物理医学会 温泉療法専門医/日本医師会認定産業医/日本医師会認定健康スポーツ医/難病指定医
  • 所属学会:日本内科学会、日本糖尿病学会、日本アレルギー学会、日本東洋医学会、日本リウマチ学会、日本外来小児科学会、日本抗加齢医学会、日本睡眠学会、日本美容内科学会、日本旅行医学会 ほか
  • 著書『あぶら落とすスープ』(アスコム)。NHK・TBS・フジテレビ・日本テレビ・テレビ朝日などメディア出演多数

執筆・監修責任について

本記事は、五藤良将が公的機関の発表・国内外の診療ガイドライン・査読済み論文を確認したうえで執筆・監修しています。内容は公開時点の情報に基づくものであり、新しい知見やガイドラインの改訂があった場合は、こちらで記事を更新します。
本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個々の患者さんの診断・治療に代わるものではありません。症状や治療のご判断については、必ず医師にご相談ください。記載内容について気になる点がございましたら、竹内内科小児科医院(03-3721-5222)までお知らせください。

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参考文献

  1. 大田区「大田区新型コロナウイルス感染症定期予防接種(令和8年度)」https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/hoken/yobou_sessyu/seijin/coronavaccine.html(2026年9月閲覧)
  2. 厚生労働省「2026/27シーズンの季節性インフルエンザワクチン及び新型コロナワクチンの供給について(2026年8月25日時点)」https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/001741995.pdf(2026年9月閲覧)
  3. 日本小児科学会「2025/26シーズンの小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方」https://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=662(2026年9月閲覧)
  4. 国立健康危機管理研究機構「国内で接種可能な新型コロナワクチン一覧」(2025年5月26日現在)
  5. KNOW-VPD!「新型コロナワクチン」https://www.know-vpd.jp/children/va_covid-19.htm(2026年9月閲覧)
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