【令和8年(2026年)度】大田区の特定健診・長寿健診が6月1日スタート|竹内内科小児科医院でも受診できます

皆さま、こんにちは。竹内内科小児科医院 院長の五藤良将です。

新緑の季節となり、田園調布・多摩川周辺でも過ごしやすい日が増えてまいりました。この時期になると「今年の区の健診はいつから受けられますか」というお問い合わせを多くいただきます。2026年(令和8年)も、いよいよ6月1日から大田区の健康診査がスタートいたします。

大田区では、40歳以上の区民の皆さまを対象に、生活習慣病の早期発見・予防を目的とした特定健康診査長寿健康診査などを無料でご案内しています。本記事では、大田区公式サイトの最新情報(2026年4月1日更新)をもとに、対象となる方・検査内容・受診期間をわかりやすく整理いたします。そして、当院(竹内内科小児科医院)でもこれらの区の健診を実施しておりますので、受診方法やご予約についてもあわせてお伝えいたします。

大田区の健康診査は令和8年6月1日からスタート

大田区では、令和8年度も6月1日から、特定健康診査・長寿健康診査・大田区健康診査の3つの健康診査を実施いたします。いずれも区内在住の40歳以上の方が対象で、ご加入の医療保険などによって受けられる健診が分かれています。

健診の種類 主な対象 受診期間(令和8年度)
特定健康診査 40〜74歳の大田区国民健康保険加入者 令和8年6月1日〜令和9年3月末
長寿健康診査 後期高齢者医療制度加入者(おおむね75歳以上) 令和8年6月1日〜令和9年3月31日
大田区健康診査 40歳以上で生活保護受給中・中国残留邦人等支援給付受給中の方 令和8年6月1日〜令和9年3月31日

ポイント|社会保険(会社の健康保険)にご加入の方へ

会社の健康保険(協会けんぽ・各健康保険組合など)にご加入の方とそのご扶養家族の方は、大田区の特定健診の対象ではありません。ご加入の保険者または勤務先の担当部署で実施される健診(事業者健診・健保の特定健診)をご利用ください。

特定健康診査(40〜74歳・国保の方)の対象と内容

特定健康診査(特定健診)は、病気になってからの治療ではなく、発症する前の段階で異常を見つけ、生活習慣の改善によって予防することを目的とした健診です。とくに、生活習慣病の前段階であるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した検査が中心となっています。

対象となる方

40歳から74歳までの大田区国民健康保険の加入者の方が対象です(一部対象外の方がいらっしゃいます)。なお、年齢は受診日時点ではなく、令和9年3月31日時点の年齢で判定されます。今年度中に75歳になる方は、誕生日の前日までにご受診ください(75歳からは長寿健康診査に切り替わります)。

費用

区が指定する健診項目は無料です。ただし、指定された項目以外の検査や治療を受けられる場合、前立腺がん検診を同時にお受けになる場合などは、その部分が有料となります。

検査項目

特定健診は全項目を実施します(一部の項目のみの受診はできません)。

区分 内容
基本項目 問診、身体計測(腹囲を含む)、身体診察、血圧測定、尿検査、血液検査(脂質検査・肝機能検査・血糖検査)
追加項目
(医師の判断により)
血液検査(貧血検査・腎機能検査)、心電図検査、胸部X線検査、眼底検査

脂質検査では、動脈硬化に深く関わるLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)を測定します。また、内臓脂肪型肥満の目安として腹囲を測定します(メタボリックシンドロームの判定では男性85cm以上・女性90cm以上が一つの基準とされています)。

65歳以上の方へ|胸部X線検査について

65歳以上で今年度に区の肺がん検診をお受けにならない方は、結核などの早期発見のため胸部X線検査の受診が勧められています。ご希望の方は受診時にお申し出ください。肺がん検診を受診予定・受診済みの方は、胸部X線検査をお控えください。

特定保健指導(無料)

特定健診の結果、生活習慣の改善が必要と判定された方には、保健師や管理栄養士などの専門スタッフが、食事や運動について一緒に考える特定保健指導がご案内されます。生活習慣の改善が必要な順に「積極的支援」「動機付け支援」「情報提供」のレベルに分けられ、それぞれに合った支援が無料で受けられます。

前立腺がん検診の同時受診

60歳・65歳・70歳の男性の方は、特定健診と同時に前立腺がん検診(PSA検査)を受診できます(自己負担500円。一部対象外の方を除く)。気になる方は受診時にご相談ください。

長寿健康診査(後期高齢者医療制度の方)の対象と内容

長寿健康診査は、後期高齢者医療制度にご加入の方(おおむね75歳以上)を対象とした健診です。生活習慣病の早期発見に加え、後期高齢者の健康の保持・増進、介護予防なども目的としています。

対象となる方

後期高齢者医療制度の被保険者の方が対象です。なお、養護老人ホームや介護保険施設などに入所されている方、6か月以上継続して入院されている方、勤務先などで健康診断を受ける機会がある方は対象外となります。

受診期間・費用

令和8年6月1日から令和9年3月31日まで(休診日を除く)の間に、1回受診できます。費用は区指定の項目は無料です。

検査項目

区分 内容
基本項目 問診、身体計測、血圧測定、血液検査(脂質検査・肝機能検査・血糖検査)、尿検査
追加項目
(医師の判断により)
血液検査(貧血検査・腎機能検査)、心電図検査、胸部X線検査、眼底検査
同時実施 肝炎ウイルス検診(過去に未受診の希望者が対象)

ご家族の方へ

ご高齢のご家族がいらっしゃる場合、長寿健康診査は年に一度、健康状態をまとめて確認できる大切な機会です。受診票が届いたら、ぜひご家族でお声がけいただき、付き添いも含めてご来院ください。当院では、ご家族での通院・ご相談にも対応しております。

大田区健康診査(生活保護等の方)について

大田区健康診査は、区内在住の40歳以上で、生活保護を受給中の方、または中国残留邦人等支援給付を受給中の方を対象とした健診です。受診期間は令和8年6月1日から令和9年3月31日までです。

検査内容は、問診、身体計測、身体診察、血圧測定、血液検査(肝機能検査・脂質検査・血糖検査)、尿検査などの基本項目に加え、医師の判断により貧血検査・胸部X線検査・心電図検査・眼底検査などを同時に受けられます。受診の際は、各種証明書の提示が必要となりますので、詳細は大田区へお問い合わせください。

39歳以下の区民の方へ

大田区では、18〜39歳で職場などで健診を受ける機会のない区民の方を対象とした「39歳以下基本健康診査」も実施しています(予約制・先着順、予約受付は6月下旬から)。区からの案内は送られませんので、希望される方は実施医療機関へ直接お申し込みください。

健診で何がわかる?メタボと生活習慣病を早期に見つける

「自覚症状がないから健診は必要ない」と思われる方もいらっしゃいますが、高血圧・糖尿病・脂質異常症といった生活習慣病は、かなり進行するまで自覚症状が出にくいのが特徴です。だからこそ、年に一度の健診で数値の変化をとらえることが、将来の心筋梗塞や脳卒中を防ぐ第一歩になります。

メカニズム図解|メタボから生活習慣病へ、静かに進む流れ

1 内臓脂肪の蓄積:おなかまわりに脂肪がたまる(腹囲の目安:男性85cm・女性90cm以上)。多くは自覚症状がありません。
2 血圧・血糖・脂質の異常:血圧やLDLコレステロール、血糖値がじわじわと上昇。健診の数値で初めて気づくことが多い段階です。
3 動脈硬化が進行:血管が硬く・狭くなり、心筋梗塞や脳卒中のリスクが少しずつ高まります。
4 健診で早期発見 → 予防へ:年に一度の健診と保健指導で、生活習慣の見直しに早く取り組めば、その後の経過を大きく変えられます。

当院は糖尿病内科・代謝内科・生活習慣病を専門の一つとしております。健診で気になる数値が見つかった場合も、そのまま継続して詳しい検査やご相談ができる体制を整えております。著書『血液と体の「あぶら」を落とすスープ』でもお伝えしているように、脂質・血糖のコントロールは毎日の生活習慣の積み重ねが何より大切です。

人間ドックという選択肢〜特定健診との違いと8,400円の助成

「特定健診よりも、もっとしっかり全身を調べたい」という方には、人間ドックという選択肢があります。大田区では、国民健康保険にご加入の方が特定健診の代わりに人間ドックを受診される場合、その費用の一部を助成する制度を設けています。

特定健診と人間ドックの違い

  特定健康診査 人間ドック
主な目的 メタボ・生活習慣病の早期発見と予防 生活習慣病に加え、より幅広い疾患の総合的なチェック
検査の範囲 基本項目中心(血圧・血液・尿・身体計測など) 特定健診の項目に加え、施設により画像検査(胸部X線・腹部超音波・胃カメラ等)やがん関連検査などを追加
費用 区指定項目は無料 原則自費(区の助成あり・後述)
区の助成 上限8,400円

大田区国保の人間ドック受診助成(令和8年度)

大田区国民健康保険の加入者の方が特定健診の代わりに人間ドックを受診される場合、令和8年度(令和8年4月1日〜令和9年3月31日受診分)は上限8,400円の助成が受けられます。実際の受診費用が上限額を下回る場合は、その金額が上限となります。助成は対象者1人につき年度内1回限りです。

助成を受けられる主な要件(令和8年度)

□ その年度の4月1日時点で大田区国民健康保険に加入している

□ 人間ドック受診日に40歳以上74歳以下の大田区国保加入者である

□ 納期が到来している保険料を完納している世帯に属している

□ 同じ年度内に特定健康診査を受診していない(人間ドックと特定健診の重複受診はできません)

申請の流れと注意点

受診費用はいったん全額をお支払いいただき、受診結果の受領後に区へ助成金の交付申請を行う流れです。申請には領収書(受診者氏名・支払額・医療機関名・ドック内容・受診日がわかるもの)と受診結果の写しが必要です。クレジットカードの支払明細は領収書として認められませんのでご注意ください。

人間ドックの検査項目には区が定めた必須項目があり、項目に漏れがあると助成対象外となる場合があります。詳しい要件・様式は大田区の公式ページでご確認ください。

人間ドックは五良会クリニック白金高輪でも受けられます

「より詳しい全身のチェックを受けたい」という方には、五良会グループの五良会クリニック白金高輪(港区)での人間ドックをご案内できます。白金高輪駅近くという通いやすい立地で、内視鏡検査(胃カメラ)をはじめとする充実した検査体制を整えており、土日祝の診療や英語対応にも対応しております。

田園調布の竹内内科小児科医院で区の特定健診を受けていただき、より精密な検査をご希望の際には港区の白金高輪へ——というように、五良会グループ内での連携でライフスタイルに合わせた健康チェックをサポートいたします。人間ドックの内容・料金や、大田区の助成制度が利用できるかどうかについては、お気軽に当院または白金高輪へご相談ください。

竹内内科小児科医院での受診方法・持ち物・ご予約

当院(竹内内科小児科医院/東急東横線・目黒線「多摩川駅」徒歩5分)では、大田区の特定健康診査・長寿健康診査に対応しております。お住まいの地域でかかりつけとして、区の健診から、その後のフォローまで一貫してお任せいただけます。医師の判断により受診できる追加項目のうち、眼底検査も当院で実施可能です。糖尿病や高血圧による眼の変化(網膜の状態)を確認できる大切な検査ですので、対象となる方はあわせてご相談ください。

受診当日の持ち物

□ 区から届いた受診票(特定健康診査受診票/長寿健康診査等受診票)

□ 健康保険の資格がわかるもの(資格確認書、マイナ保険証など)

□ 現在お薬を服用中の方は、お薬手帳

ご予約のお願い

健診はスムーズにお受けいただくため、事前のご予約をおすすめしております。WEB予約・お電話のいずれもご利用いただけます。空腹時の採血が望ましい項目もありますので、受診時間については当院にお問い合わせください。土曜午前も診療しておりますので、お仕事帰りやお休みの日にもご利用いただけます。

当院は内科と小児科を同じ医師が診る地域のかかりつけ医院です。ご自身の健診のついでに、お子さまの予防接種や体調のご相談など、ご家族そろってお気軽にご相談ください。

受診票が届いたら〜よくあるご質問

Q. 受診票はいつ届きますか?

対象となる方には、区から受診票が郵送されます。例年5月下旬から順次発送され、郵便事情により6月上旬頃までにお手元へ届く予定です。6月を過ぎても届かない場合は、大田区の担当課へお問い合わせください。

Q. いつまでに受ければよいですか?

受診期間は令和8年6月から令和9年3月末までです。期間の終わりは大変混み合いますので、お早めの受診をおすすめいたします。

Q. 当院が大田区の実施医療機関か確認したいのですが?

大田区の「健診実施医療機関一覧」で確認できます(令和8年度版は区の案内に沿って公開されます)。当院での受診をご希望の場合は、お電話でも受診の可否・ご予約を承りますので、お気軽にお問い合わせください。

Q. 健診で再検査や治療が必要と言われたら?

健診結果で精密検査や治療が必要と判定された場合も、当院でそのまま継続してご相談いただけます。必要に応じて、五良会グループの専門外来や連携医療機関へのご紹介も行っております。

Q. 人間ドックの助成を使いたいのですが、特定健診と両方受けられますか?

いいえ。大田区国保の人間ドック受診助成は「特定健診の代わりに人間ドックを受ける」制度です。同じ年度内に特定健診と人間ドックの両方で助成を受けることはできません。どちらをご利用になるか迷われた場合は、現在の体調やご希望に合わせてご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

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より詳しい検査をご希望の方はグループ内連携でご対応します。

五良会グループでは、田園調布の竹内内科小児科医院と港区の五良会クリニック白金高輪が連携し、健診から精密検査・専門治療まで多角的にサポートしております。患者さまの転居やライフスタイルの変化に合わせて、同じグループ内で継続して診療を受けられる体制を整えております。

参考文献

  1. 大田区「健康診査(特定健康診査・長寿健康診査・大田区健康診査)」(2026年4月1日更新)https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/hoken/otona/080430.html (2026年6月閲覧)
  2. 大田区「特定健康診査・特定保健指導」https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/kokunen/kokuho/kensa_josei/tokuteikenshin.html (2026年6月閲覧)
  3. 大田区「長寿(後期高齢者)健康診査」https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/kokunen/kouki_k_iryou/hokenjigyou/choujyu_kenshin.html (2026年6月閲覧)
  4. 大田区「39歳以下基本健康診査(予約制・先着順)」https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/hoken/otona/39saiikakennsinn.html (2026年6月閲覧)
  5. 大田区「人間ドック受診助成」https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/kokunen/kokuho/kensa_josei/dockjyosei.html (2026年6月閲覧)
  6. 大田区「大田区国民健康保険人間ドック受診助成事業実施要綱」(助成額:受診費用の額または8,400円のいずれか少ない額、年度内1回限り)(2026年6月閲覧)

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竹内内科小児科医院 院長 五藤 良将
日本抗加齢医学会専門医・日本糖尿病協会登録医・日本旅行医学会認定医

Author: 五藤 良将