【2026年夏】子どものあせも・とびひ・虫刺され対策|悪化を防ぐスキンケアと登園・プールの目安【田園調布・多摩川】

皆さま、こんにちは。竹内内科小児科医院 院長の五藤良将です。

2026年も本格的な夏を迎え、田園調布・多摩川周辺でも連日厳しい暑さが続いています。この時期、当院の小児科・皮膚科の外来では「あせも(汗疹)」「とびひ(伝染性膿痂疹)」「虫刺され」といった、お子さんの夏の皮膚トラブルに関するご相談が一気に増えてまいります。

この3つのトラブルは、実は「汗をかく → かゆくて掻く → 掻き壊した傷に細菌が入る」という一連の流れでつながっており、あせもや虫刺されを放置すると、とびひへと悪化してしまうことが少なくありません。今回のブログでは、日本小児皮膚科学会の公開情報や学校保健安全法上の取り扱いをもとに、それぞれの見分け方・ご家庭でのケア・受診の目安、そして保護者の方が特に迷われる「登園・登校やプールはいつからOKか」まで、まとめて解説いたします。

先日の記事「子どもの三大夏かぜ|手足口病・ヘルパンギーナ・プール熱の見分け方と登園の目安」とあわせてお読みいただくと、夏のお子さんの体調管理に役立つはずです。

なぜ夏は子どもの皮膚トラブルが増えるのか

お子さんは大人に比べて体が小さい割に汗腺(汗の出口)の密度が高く、体温調節のためにたくさんの汗をかきます。一方で皮膚のバリア機能は大人より未熟なため、汗・紫外線・虫刺されといった夏特有の刺激にとても敏感です。

さらに夏は高温多湿で細菌が繁殖しやすく、肌の露出も増える季節です。「汗をかいたまま」「掻き壊したまま」を放置すると、小さな肌トラブルが連鎖的に悪化しやすくなります。

ポイント|夏の皮膚トラブルは「つながっている」

① 汗・虫刺され:かゆみの出発点になります

② 掻き壊し:皮膚に小さな傷ができ、バリアが壊れます

③ 細菌感染:傷に細菌が入り込むと「とびひ」として全身に広がることがあります

あせも(汗疹)|かゆみの原因と正しいスキンケア

あせも(医学的には「汗疹(かんしん)」といいます)は、大量の汗で汗の通り道(汗管)が詰まり、汗が皮膚の中にたまって炎症を起こした状態です。首まわり・ひじやひざの裏・おむつまわり・背中など、汗がたまりやすく蒸れやすい場所によくできます。

あせもの主なタイプ

タイプ 見た目 特徴
水晶様汗疹 透明の小さな水ぶくれ かゆみはほとんどなく、数日で自然に治ることが多い
紅色汗疹 赤いブツブツ かゆみが強く、いわゆる「あせも」の典型。掻き壊しに注意

ご家庭でのケアの基本は、汗をためないこと掻き壊さないことです。汗をかいたらこまめにシャワーで流す(石けんの使いすぎは避け、ゴシゴシこすらない)、吸湿性のよい綿素材の衣類にする、エアコンで寝汗を減らす、入浴後は保湿剤で肌を整える——といった対策が基本になります。かゆみが強く赤みが広がる場合は、炎症を抑える塗り薬(ステロイド外用薬など)が必要になることがありますので、掻き壊してしまう前にご相談ください。

とびひ(伝染性膿痂疹)|悪化のメカニズムと治療

とびひは、あせもや虫刺され、すり傷などを掻き壊した傷に細菌が感染して起こる皮膚の感染症です。水ぶくれやかさぶたの内容物に含まれる細菌が、手を介して体のあちこちに「飛び火」するように広がることから「とびひ」と呼ばれます。

メカニズム図解|あせも・虫刺されが「とびひ」になるまで

1 あせも・虫刺されでかゆくなる:汗や虫の唾液成分が皮膚に炎症を起こします
2 爪で掻き壊す:皮膚のバリアが壊れ、小さな傷ができます
3 細菌が感染する:黄色ブドウ球菌などが傷から入り込み、水ぶくれやジクジクした膿(うみ)をつくります
4 触った手で全身へ「飛び火」:患部を触った手で別の場所を掻くと、次々に病変が広がります

とびひの2つのタイプ

日本小児皮膚科学会によると、とびひには大きく2つのタイプがあります。

タイプ 主な原因菌 特徴
水疱性膿痂疹 黄色ブドウ球菌 水ぶくれができやすい。乳幼児・小児の夏に多い
痂皮性膿痂疹 溶血性連鎖球菌(溶連菌)など 厚いかさぶたを伴い、大人にもみられる。季節を問わない

治療は、抗菌薬の塗り薬を患部に塗布し、ガーゼなどで覆うことが基本です。病変が広がっている場合や治りが悪い場合には、抗菌薬の飲み薬を併用します。かゆみが強いときは、掻き壊しを防ぐためにかゆみ止めの飲み薬を併用することもあります。自己判断で市販薬のみで様子をみて広がってしまうケースも多いため、「ジクジクした水ぶくれが増えてきた」と感じたら早めの受診をおすすめいたします。

とびひと登園・登校・プールの目安

保護者の方から最もよくいただくご質問が「保育園・幼稚園・学校は休ませるべきですか?」「プールはいつから入れますか?」というものです。学校保健安全法上、とびひは「学校において予防すべき感染症」の第三種(その他の感染症)に位置づけられており、一律の出席停止ではありません。

登園・登校とプールの目安(日本小児皮膚科学会の見解より)

登園・登校:患部を外用薬で処置し、ガーゼや包帯できちんと覆っていれば、基本的に休む必要はありません(病変が広範囲の場合や発熱など全身症状がある場合は除きます)

プール治るまで禁止です。肌が直接触れ合うことで悪化したり、ほかのお子さんにうつす恐れがあるためです

・タオルや衣類の共用は避け、兄弟姉妹間でもうつることがあるためご注意ください

実際の登園可否は園・学校ごとのルールもありますので、診察の際に園にお伝えいただける形で医師から目安をご説明いたします。ご遠慮なくお尋ねください。

虫刺され|掻き壊しと蜂刺されへの注意

蚊・ブヨ・ダニなどによる虫刺されも、夏の外遊びやお出かけには付きものです。お子さんは虫の唾液成分に対するアレルギー反応が大人より強く出やすく、大きく赤く腫れたり、水ぶくれになったりすることが珍しくありません。腫れが強いときは冷やし、かゆみが強い場合は掻き壊す前に塗り薬でかゆみを抑えることが、とびひ予防の観点からも大切です。

重要|蜂に刺されたあと、こんな症状はすぐに救急要請を

・刺されて数分〜30分以内に、全身のじんましん・顔や唇の腫れが出てきた

・咳き込み・ゼーゼーする呼吸・声のかすれ・のどの締めつけ感がある

・ぐったりする、顔色が悪い、嘔吐を繰り返す

→ アナフィラキシー(全身性の強いアレルギー反応)の可能性があります。ためらわず119番通報してください。

当院はアレルギー科を標榜しており、虫刺されで毎回大きく腫れるお子さん、食物アレルギーや花粉症など他のアレルギーをお持ちのお子さんのご相談も、小児科とあわせて承っております。

今日からできる予防スキンケア5か条

あせも・とびひ・虫刺されの悪化はいずれも「汗」と「掻き壊し」が引き金です。ご家庭では次の5つを意識してみてください。

夏の皮膚トラブル予防5か条

□ 汗をかいたらこまめにシャワーで流す(1日1回はやさしく洗って清潔に)

□ 爪は短く丸く切り、手洗いを励行する(鼻の穴を触るくせにも注意)

□ 入浴後は保湿剤で肌のバリアを整える

□ 外遊びでは虫よけ剤・長袖などで虫刺されを防ぎ、刺されたら早めにかゆみを抑える

□ 傷やジクジクした部分はガーゼで覆い、タオルの共用を避ける

受診の目安と当院でできること

次のような場合は、ご自宅でのケアだけで様子をみず、受診をご検討ください。

受診前チェックリスト

□ ジクジクした水ぶくれ・膿・かさぶたが増えている、広がっている(とびひが疑われます)

□ かゆみが強く、掻き壊して眠れない・機嫌が悪い

□ 赤みや腫れが強い、痛がる、発熱を伴う

□ 市販薬や保湿だけで1週間近く経っても良くならない

□ 登園・登校・プールの可否について園や学校に説明が必要

竹内内科小児科医院は、内科・小児科・皮膚科・アレルギー科を併設しており、お子さんの皮膚トラブルと、ご家族の夏バテ・生活習慣病のご相談を同じ場所でまとめてお受けできるのが強みです。「これはあせも?とびひ?」「小児科と皮膚科のどちらに行けばいいの?」と迷ったときこそ、まとめてご相談いただける地域のかかりつけ医として、田園調布・多摩川エリアの皆さまのお役に立てれば幸いです。土曜も午前は診療しておりますので、平日お忙しい共働きのご家庭もご利用ください。

ご予約は、記事末尾のWEB予約・WEB問診・LINE・お電話(03-3721-5222)からお気軽にどうぞ。

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五良会グループでは、田園調布から白金高輪まで医師が連携しております。患者さまの転居やライフスタイルの変化に合わせて、同じグループ内で継続診療が受けられる体制を整えております。

参考文献

  1. 日本小児皮膚科学会「こどもの皮膚Q&A:とびひ」 https://jspd.umin.jp/qa/02_tobihi.html(2026年7月閲覧)
  2. 文部科学省「学校保健安全法施行規則」学校において予防すべき感染症(第三種:伝染性膿痂疹等の取り扱い)
  3. こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版・2023年一部改訂)」
  4. 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A(あせも・皮膚感染症関連項目)(2026年7月閲覧)

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