皆さま、こんにちは。竹内内科小児科医院 院長の五藤良将です。
「2型糖尿病の血糖コントロールが思うように下がらない」「BMI 27を超えて健診で肥満症と指摘された」「自費GLP-1ダイエットの広告を見るが、医学的に大丈夫なのか」——肥満症と2型糖尿病は、いまや食欲ホルモンと膵島ホルモンの両方を標的にする週1回注射の時代に入りました。GLP-1受容体作動薬・GIP/GLP-1デュアルアゴニストは、過去50年のあらゆる抗肥満薬・血糖降下薬を上回るエビデンスを蓄積し、2026年現在、糖尿病・肥満症・心血管疾患・慢性腎臓病・睡眠時無呼吸の保険診療の主役として位置づけられています。
本記事では、糖尿病内科・代謝内科を専門とする院長が、オゼンピック®(セマグルチド)・ウゴービ®(セマグルチド高用量)・マンジャロ®(チルゼパチド)・ゼップバウンド®(チルゼパチド/2025年4月11日国内発売)・リベルサス®(経口セマグルチド)の作用機序と最新エビデンス、PMDAおよび最適使用推進ガイドラインに基づく国内処方ルール、日本人特有のSURMOUNT-J試験データまでを徹底解説いたします。
あわせて、糖尿病治療の最前線(メトホルミン・SGLT2・CGM個別化+抗老化の最新エビデンス)やメタボから糖尿病へ|2024年新基準・sd-LDL・隠れメタボの姉妹記事もぜひご参照ください。
目次
- GLP-1とGIP——「腸が脳と膵島を動かす」インクレチン革命
- 国内承認製剤の整理(2026年5月時点・PMDA確認)
- 作用機序:6つのターゲットに同時にアプローチする薬剤
- 体重減少のエビデンス——STEP・SURMOUNT・SURMOUNT-J試験
- 心血管・腎・肝・呼吸器への波及効果(SELECT・FLOW・SUSTAIN・SURMOUNT-OSA)
- 日本における処方の実際——適応・用量漸増・最適使用推進ガイドライン
- 副作用・禁忌・周術期休薬・薬物相互作用
- オンライン処方・個人輸入セマグルチドの危険性
- 食事療法・運動療法との併用が成功の鍵(院長著書のご案内)
- 当院での処方フロー・五良会グループ内連携
- 関連記事・参考文献
GLP-1とGIP——「腸が脳と膵島を動かす」インクレチン革命
食事を摂ると、小腸のL細胞からGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)、K細胞からGIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)という2種類の腸管ホルモン(インクレチン)が分泌されます。これらは血糖値が高いときに膵β細胞からのインスリン分泌を増やし、血糖値が低いときには分泌を抑制する「グルコース依存性」の特性を持つため、低血糖を起こしにくい安全な血糖調節を担っています。
2型糖尿病の患者さまでは、このインクレチン作用が著しく減弱しています。食後血糖の急上昇・体重増加・食後の満腹感の乏しさ・膵β細胞機能の低下——これらすべてに、内因性GLP-1/GIPの不足が深く関与していることが、近年の代謝内分泌学の研究で明らかになりました。
GLP-1受容体作動薬は人工的にGLP-1受容体を活性化する薬剤、チルゼパチドはGIP受容体・GLP-1受容体の両方に作動するデュアルアゴニストです。ヒト天然のGLP-1は血中半減期がわずか1〜2分ですが、製剤工学により分解酵素DPP-4から保護し、アルブミンと結合させて長時間作用化することで、週1回注射での治療が可能になりました。
メカニズム図解|インクレチンが体重を減らす流れ
| 視床下部の食欲中枢に作用:満腹感を増強し、空腹感を抑制することで自然に摂取カロリーを減らす | |
| 胃排出を遅延:胃から十二指腸への食物移送速度を緩やかにし、食後血糖の急上昇を抑え、満腹感を持続させる | |
| 膵β細胞でグルコース依存的にインスリン分泌を促進:血糖が高いときだけ働くため低血糖リスクが極めて低い | |
| 膵α細胞からのグルカゴン分泌抑制:肝臓の糖新生を抑え、空腹時血糖を下げる | |
| GIPは脂肪細胞で脂質代謝を改善(チルゼパチド独自):内臓脂肪・異所性脂肪を効率的に動員し、悪心副作用を緩和する役割も担う | |
| 体重減少+HbA1c低下+心血管・腎・肝の保護効果を同時にもたらす |
国内承認製剤の整理(2026年5月時点・PMDA確認)
日本で承認されているGLP-1/GIP受容体作動薬は、適応疾患(2型糖尿病/肥満症)と投与経路(皮下注射/経口)で整理すると以下のようになります。
| 製剤(一般名) | 投与 | 国内適応 | 国内発売 |
|---|---|---|---|
| オゼンピック® (セマグルチド) |
週1回SC 0.25→0.5→1.0→2.0mg |
2型糖尿病 | 2020年6月 |
| ウゴービ® (セマグルチド高用量) |
週1回SC 0.25→0.5→1.0→1.7→2.4mg |
肥満症(条件付き保険) | 2024年2月 |
| マンジャロ® (チルゼパチド・GIP/GLP-1) |
週1回SC 2.5→5.0→10.0→15.0mg |
2型糖尿病 | 2023年4月 |
| ゼップバウンド® (チルゼパチド・GIP/GLP-1) |
週1回SC 2.5→5.0→10.0→15.0mg |
肥満症(条件付き保険) | 2025年4月11日 |
| リベルサス® (経口セマグルチド) |
毎日経口 3→7→14mg |
2型糖尿病 | 2021年2月 |
| ビクトーザ® (リラグルチド) |
毎日1回SC 0.3→0.6→0.9→1.8mg |
2型糖尿病(旧来型) | 2010年6月 |
|
ポイント|2025年は「日本における肥満症治療元年」 ① ウゴービ®:2024年2月発売。GLP-1単剤で日本初の肥満症適応。 ② ゼップバウンド®:2024年12月承認、2025年4月11日発売。GIP/GLP-1デュアルアゴニストとしては日本初の肥満症適応薬。 ③ いずれも厚労省「最適使用推進ガイドライン」に基づき、施設基準・医師要件・患者要件を満たす医療機関でのみ処方可能です。 |
作用機序:6つのターゲットに同時にアプローチする薬剤
従来の経口血糖降下薬(SU薬・ビグアナイド・α-GI・チアゾリジン・DPP-4阻害薬・SGLT2阻害薬)は、それぞれ「単一の臓器・経路」を標的とする設計でした。GLP-1/GIP受容体作動薬の革新性は、1剤で6つの臓器に同時に作用することです。
| 標的臓器 | 作用 | 臨床的意義 |
|---|---|---|
| 脳(視床下部・後脳) | 食欲抑制・満腹感増強 | 摂取カロリー減少→体重減少の主要メカニズム |
| 胃 | 胃排出遅延 | 食後血糖上昇抑制・満腹感持続 |
| 膵β細胞 | グルコース依存的インスリン分泌 | 食後血糖低下・低血糖リスク回避 |
| 膵α細胞 | グルカゴン分泌抑制 | 空腹時血糖低下・肝糖新生抑制 |
| 肝臓 | 肝脂肪低下・インスリン感受性改善 | MASLD(旧NAFLD)・MASH(旧NASH)の改善 |
| 脂肪組織 | 内臓脂肪減少・脂質代謝改善(GIP寄与) | 体組成の質的改善(チルゼパチド) |
| 心血管系 | 血圧低下・抗炎症・抗動脈硬化 | 心筋梗塞・脳卒中の発症予防(SELECT・SUSTAIN-6) |
| 腎臓 | 糸球体内圧低下・抗線維化 | 腎複合エンドポイント-24%(FLOW試験) |
体重減少のエビデンス——STEP・SURMOUNT・SURMOUNT-J試験
体重減少のエビデンスは、世界の代謝内分泌学界において過去のあらゆる抗肥満薬を上回る規模で蓄積されています。
| 試験名 | 薬剤・用量 | 対象 | 期間 | 体重減少(プラセボとの差) |
|---|---|---|---|---|
| STEP-1 | セマグルチド 2.4mg | 糖尿病なし肥満 | 68週 | -14.9%(vs -2.4%) |
| STEP-2 | セマグルチド 2.4mg | 2型糖尿病合併肥満 | 68週 | -9.6%(vs -3.4%) |
| SURMOUNT-1 | チルゼパチド 15mg | 糖尿病なし肥満 | 72週 | -22.5%(vs -2.4%) |
| SURMOUNT-2 | チルゼパチド 15mg | 2型糖尿病合併肥満 | 72週 | -15.7%(vs -3.3%) |
| SURMOUNT-J(日本人) | チルゼパチド 10mg / 15mg | 日本人肥満症(糖尿病なし) | 72週 | -22.4% / -22.1%(vs -0.3%) |
| SURMOUNT-5 | チルゼパチド vs セマグルチド直接比較 | 糖尿病なし肥満 | 72週 | チルゼパチドがセマグルチドを上回る |
|
SURMOUNT-J——日本人にも明確な効果が確認された 欧米人と日本人ではBMIの分布や体脂肪率が異なるため、海外データだけでは日本人への適用が不確実でした。SURMOUNT-Jは日本人肥満症患者を対象とした第3相試験で、72週でチルゼパチド10mg群-22.4%、15mg群-22.1%という、世界規模試験(SURMOUNT-1)と遜色ない劇的な体重減少を確認しました。これは日本における肥満症治療エビデンスとして極めて重要です。 出典:Kadowaki T ら. Lancet Diabetes Endocrinol. 2024. |
心血管・腎・肝・呼吸器への波及効果(SELECT・FLOW・SUSTAIN・SURMOUNT-OSA)
GLP-1/GIP受容体作動薬の真価は、体重減少にとどまりません。「体重を減らした結果、心血管・腎・肝・呼吸器のアウトカムも改善する」という「メタボリック・サージェリー類似」の効果が、複数の大規模RCTで実証されています。
| 試験名 | 薬剤 | 主要エンドポイント | 結果 |
|---|---|---|---|
| SELECT(2023) | セマグルチド 2.4mg | 糖尿病のない肥満者の主要心血管イベント(MACE) | -20%(HR 0.80) |
| SUSTAIN-6(2016) | セマグルチド 0.5/1.0mg | 2型糖尿病のMACE | -26%(HR 0.74) |
| FLOW(2024) | セマグルチド 1.0mg | 2型糖尿病合併CKDの腎複合エンドポイント | -24%(HR 0.76) |
| SURMOUNT-OSA(2024) | チルゼパチド 10/15mg | 中等症~重症閉塞性睡眠時無呼吸のAHI | AHI -50%以上(CPAP併用群でさらに改善) |
| FLOWサブ解析 | セマグルチド | 心不全入院・MACE複合 | 心血管死-29%、心不全関連事象も有意減少 |
| ESSENCE(2025) | セマグルチド 2.4mg | MASH(旧NASH)の組織学的改善 | 線維化進行を伴わないNASH消退率有意改善 |
|
エビデンスの臨床的意義 □ 心血管疾患の二次予防:肥満+既存心血管疾患患者でMACEを20%減少(SELECT) □ 糖尿病性腎症の進展抑制:透析・腎死リスクを24%減少(FLOW) □ SAS(睡眠時無呼吸)の根本改善:CPAPからの離脱可能性も視野(SURMOUNT-OSA) □ MASH/MASLDの肝線維化改善(ESSENCE 2025) □ 「肥満症は薬で治療できる慢性疾患である」というパラダイム転換を世界の医学界にもたらした |
日本における処方の実際——適応・用量漸増・最適使用推進ガイドライン
2型糖尿病(保険診療)
オゼンピック®・マンジャロ®・リベルサス®・ビクトーザ®は、すべて2型糖尿病の血糖コントロール改善を目的とした保険診療として処方できます。日本糖尿病学会『糖尿病治療ガイド2024-2025』では、肥満を伴う2型糖尿病の第一選択薬の一つとしてGLP-1受容体作動薬・GIP/GLP-1デュアルアゴニストが明記されています。
肥満症(条件付き保険診療)
ウゴービ®・ゼップバウンド®は肥満症の治療薬として保険適用されますが、厚労省「最適使用推進ガイドライン」により厳格な処方要件が定められています。
| 要件カテゴリー | ウゴービ®/ゼップバウンド®共通の保険要件 |
|---|---|
| BMI | BMI 35kg/m²以上、または BMI 27kg/m²以上+2つ以上の肥満関連健康障害 |
| 合併症(27〜35の場合) | 高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかを必ず1つ以上含む2疾患以上 |
| 事前介入 | 食事療法・運動療法を6か月以上実施しても効果不十分 |
| 医師要件 | 日本肥満学会・日本糖尿病学会など指定学会の専門医・指導医(要件詳細は最適使用推進GL) |
| 施設要件 | 多職種チーム(医師・管理栄養士・看護師等)による継続管理体制 |
用量漸増(重要——副作用回避の鍵)
GLP-1/GIP受容体作動薬は、急に高用量で開始すると悪心・嘔吐の頻度が劇的に増加します。必ず低用量から開始し、4週間ごとに段階的に増量します。例えばウゴービ®では0.25mg→0.5mg→1.0mg→1.7mg→2.4mgと最低16週間かけて維持用量に到達します。マンジャロ®・ゼップバウンド®は2.5mgから5.0mgへ4週間後増量、以降は4週間ごとに評価しながら最大15.0mgまで増量できます。
副作用・禁忌・周術期休薬・薬物相互作用
頻度の高い副作用
悪心・嘔吐・下痢・便秘・食欲不振が中心で、いずれも用量漸増で軽減できます。投与開始2〜4週間に集中し、多くは継続とともに耐性が形成されます。脱水を防ぐため、消化器症状が強い場合はこまめな水分摂取と一時的な減量・減速増量を検討します。
稀ながら重篤な副作用
|
重要|重篤副作用と対応 ・急性膵炎:上腹部・背部の持続性激痛は直ちに受診 ・胆嚢炎・胆石症:体重急減に伴い胆石形成リスク上昇 ・糖尿病網膜症の急速悪化:HbA1c急速低下時に進展する可能性、開始前に眼科評価推奨 ・低血糖:単独では稀。SU薬・インスリンとの併用時に発現 ・イレウス様症状:高度便秘・腹部膨満・嘔吐持続→直ちに評価 |
禁忌
本人または家族歴に甲状腺髄様癌(MTC)・多発性内分泌腫瘍症2型(MEN2)がある方、糖尿病性ケトアシドーシス、1型糖尿病の単独治療目的、妊娠中・授乳中、過敏症既往の方。
周術期・内視鏡前の休薬(極めて重要)
|
手術・全身麻酔・鎮静下内視鏡の前は休薬必須 米国麻酔科学会(ASA)は2023年、GLP-1/GIP受容体作動薬使用者の胃排出遅延による誤嚥リスクを警告し、施術前の休薬を勧告しました。当院でも以下を遵守しています: ・週1回注射製剤:施術前1週間(最終投与から7日以上)の休薬 ・経口セマグルチド:施術前日からの休薬 ・内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)を含む鎮静処置でも同様の休薬が推奨されます |
薬物相互作用
胃排出遅延作用により、同時服用する経口薬の吸収速度が変化する可能性があります。ワルファリン・経口避妊薬・甲状腺ホルモン薬・抗てんかん薬・テオフィリンなど、血中濃度モニタリングが必要な薬剤を併用している方は、医師・薬剤師にご相談ください。インスリン・SU薬併用時は低血糖予防のため、SU薬・インスリンを減量する必要があります。
オンライン処方・個人輸入セマグルチドの危険性
「無診察オンラインGLP-1ダイエット」「個人輸入セマグルチド」「美容クリニックの即日処方」が広告で目立っていますが、医療機関として強く警鐘を鳴らさざるを得ません。
|
重要|安易な自費GLP-1ダイエットの5つの危険 ・WHO・FDAが偽造セマグルチドの世界的流通を繰り返し警告。有効成分量不明、不純物混入、無効・有害事象のリスク ・急性膵炎・甲状腺癌・低血糖などの重篤副作用に医師が対応できない(フォロー診療なし) ・1型糖尿病・LADA・膵性糖尿病を見逃したまま誤って導入し糖尿病ケトアシドーシスを起こす危険 ・本来GLP-1治療を必要とする2型糖尿病・肥満症患者の正規供給を逼迫させる社会的問題 ・周術期休薬指示や用量漸増管理が適切に行われない |
当院では、「インターネット販売型GLP-1ダイエット」「無診察オンライン処方」「個人輸入」は推奨いたしません。対面診療と長期管理の中で、患者さまの病態(2型糖尿病/肥満症/メタボ/非適応)を正確に診断したうえで、保険診療または医学的に妥当な自費診療をご提案いたします。
食事療法・運動療法との併用が成功の鍵(院長著書のご案内)
STEP-1試験・SURMOUNT-1試験・SURMOUNT-J試験のいずれも、「生活習慣介入を併用したうえで」という条件下で効果が示されています。GLP-1/GIP受容体作動薬は「飲むだけで痩せる魔法の薬」ではなく、食事療法・運動療法と組み合わせることで初めてエビデンス通りの効果が発揮されます。
|
院長著書|『血液と体の「あぶら」を落とすスープ』(アスコム、2024年) 中性脂肪・LDLコレステロール・内臓脂肪が気になる方向けに、無理なく続けられる1日1杯のスープレシピをまとめた一冊です。GLP-1/GIP受容体作動薬による治療を受けている方にも、薬の効果を最大化するための食事戦略として実践していただけます。 「ベジファースト」「食物繊維ファースト」「タンパク質先行」といった食事の順序の工夫から、内臓脂肪を効率的に減らす食材選びまで、医学的根拠とともに解説しています。 |
当院では管理栄養士による「栄養指導外来」も併設しており、糖尿病・肥満症の食事療法を個別にサポートしています。時間栄養学(夕食は寝る3時間前まで)や腸内フローラと免疫といった生活全般の最適化と組み合わせて、健康寿命の延伸を一緒にめざしましょう。
当院での処方フロー・五良会グループ内連携
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ①初診評価 | 問診・採血(血糖・HbA1c・脂質・肝機能・腎機能・甲状腺)・血圧・身体計測・既往薬の確認・既往歴・家族歴(甲状腺髄様癌・MEN2の確認) |
| ②適応判断 | 2型糖尿病(保険)/肥満症ウゴービ®・ゼップバウンド®(保険条件付き)/自費医療痩身——患者さまの病態と最適使用推進ガイドラインを照合 |
| ③薬剤選択 | 病態・体型・合併症(CKD・心血管疾患・脂肪肝・SAS)・注射への抵抗感・経済的事情を総合判断 |
| ④導入・指導 | 低用量から開始・自己注射手技指導・副作用初期症状の説明・栄養指導外来併用・生活指導 |
| ⑤継続フォロー | 月1回の診察・採血・体重測定。CGM(持続血糖モニター)併用も可能 |
| ⑥合併症評価 | 心血管・腎・肝・眼底・SAS等の評価。必要時は姉妹院・五良会クリニック白金高輪と連携し、消化器内視鏡(玉井博修院長)・人間ドックでより深い評価へ |
|
受診前チェックリスト □ 直近3か月の体重変化 □ 健診結果(採血・BMI・腹囲) □ 内服薬・サプリメントの一覧 □ 既往歴(膵炎・胆石・糖尿病網膜症・甲状腺疾患) □ 家族歴(甲状腺髄様癌・MEN2・心筋梗塞・脳卒中・糖尿病) □ 食事・運動習慣の概要 |
|
五良会グループ内の連携——患者さまのライフステージに合わせて 医療法人社団五良会では、田園調布の竹内内科小児科医院(院長:五藤良将)と港区の五良会クリニック白金高輪(院長:玉井博修/4学会専門医・指導医)が連携しております。 糖尿病・肥満症の長期管理においては、田園調布で日常診療と週1回注射のフォローを行い、消化器内視鏡(胃・大腸カメラ)・人間ドック・脂肪肝精査は白金高輪での実施が可能です。患者さまの転居やライフスタイルの変化に合わせて、同じグループ内で継続診療が受けられる体制を整えております。 |
関連記事・参考文献
|
関連記事|竹内内科小児科医院(田園調布)
|
|
関連記事|五良会クリニック白金高輪(港区)
|
五良会グループでは、田園調布から白金高輪まで医師が連携しております。患者さまの転居やライフスタイルの変化に合わせて、同じグループ内で継続診療が受けられる体制を整えております。
主な参考文献
- Wilding JPH ら. Once-Weekly Semaglutide in Adults with Overweight or Obesity (STEP-1). N Engl J Med. 2021;384(11):989-1002. PMID: 33567185.
- Davies M ら. Semaglutide 2.4 mg once a week in adults with overweight or obesity, and type 2 diabetes (STEP-2). Lancet. 2021;397:971-984.
- Jastreboff AM ら. Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity (SURMOUNT-1). N Engl J Med. 2022;387(3):205-216. PMID: 35658024.
- Garvey WT ら. Tirzepatide once weekly for the treatment of obesity in people with type 2 diabetes (SURMOUNT-2). Lancet. 2023;402:613-626.
- Kadowaki T ら. Tirzepatide for Japanese patients with obesity disease (SURMOUNT-J). Lancet Diabetes Endocrinol. 2024.
- Lincoff AM ら. Semaglutide and Cardiovascular Outcomes in Obesity without Diabetes (SELECT). N Engl J Med. 2023;389(24):2221-2232. PMID: 37952131.
- Marso SP ら. Semaglutide and Cardiovascular Outcomes in Patients with Type 2 Diabetes (SUSTAIN-6). N Engl J Med. 2016;375(19):1834-1844. PMID: 27633186.
- Perkovic V ら. Effects of Semaglutide on Chronic Kidney Disease (FLOW). N Engl J Med. 2024;391(2):109-121. DOI: 10.1056/NEJMoa2403347.
- Malhotra A ら. Tirzepatide for the Treatment of Obstructive Sleep Apnea and Obesity (SURMOUNT-OSA). N Engl J Med. 2024.
- 厚生労働省「最適使用推進ガイドライン セマグルチド(遺伝子組換え)」(ウゴービ®).
- 厚生労働省「最適使用推進ガイドライン チルゼパチド」(ゼップバウンド®).
- 日本肥満学会「肥満症治療薬の安全・適正使用に関するステートメント」(2025年4月10日改訂).
- 日本糖尿病学会『糖尿病治療ガイド2024-2025』文光堂, 2024.
- 日本肥満学会『肥満症診療ガイドライン2022』ライフサイエンス出版, 2022.
- 五藤良将『血液と体の「あぶら」を落とすスープ』アスコム, 2024.
本記事は学術情報の提供を目的としたもので、特定の効果を保証するものではありません。個々の処方判断は対面診療を行う主治医の総合的判断に基づきます。掲載情報は2026年5月時点でPMDA・厚生労働省・各学会公開情報に基づき確認していますが、最新の承認状況や添付文書改訂はPMDAウェブサイト等で適宜ご確認ください。
竹内内科小児科医院 院長 五藤 良将
日本抗加齢医学会専門医・日本糖尿病協会登録医・日本旅行医学会認定医