シングリックス®(不活性化・乾燥組み換え帯状疱疹ワクチン)も開始しました。

帯状疱疹の発症率は50代から上昇し、その後70代でピークをむかえ、80歳までに3人に1人が帯状疱疹を経験する推定されております(宮崎スタディ)。
Shiraki K, Toyama N, et al., Miyazaki Dermatol-ogist Society, Open Forum Infect Dis 4(1), 2017

帯状疱疹になると皮膚に色素沈着、紅斑、水疱などの痕が残ってしまうこともありますし、帯状疱疹後神経痛という辛い神経痛が残ってしまうことも多いです。加齢はそういった合併症の重要なリスク因子です。糖尿病や高血圧症などの依存症は帯状疱疹の発症リスクです。COVID-19は2020年から猛威を奮っており、最近はかなり落ち着いたものの依然脅威であります。これだけ大流行した訳ですからCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)に罹った方も多いと思いますが、COVID-19を発症した場合は細胞性免疫の低下、ストレスにより帯状疱疹発症リスクを上げる可能性があると言われております。

 弱毒生帯状疱疹ワクチン(ZVL: ゾスタバックス®)は米国で2006年5月より免疫能が正常な60歳以上を対象として接種推奨され、2011年3月から50歳以上に適応拡大されております。乾燥弱毒生水痘ワクチン 「ビケン」 は, ZOSTAVAX®と本質的に同じワクチンであることに基づき, 帯状疱疹に対する予防効果は医学薬学上公知であるとして, 「50歳以上の者に対する帯状疱疹予防」 の効能追加が日本で2016年3月に認められました。さらに2020年には、サブユニットワクチン(不活化ワクチン)の「シングリックス」が日本でも認可されています。

米国のACIP(The Advisory Committee on Immunization Practices)では「帯状疱疹および関連合併症の予防には、弱毒生帯状疱疹ワクチン(ゾスタバックス)よりも組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス)が望ましい」と声明を出しております。(その後、米国では2020年7月1日にゾスタバックスは販売中止となりました。)


【不活化ワクチン(シングリックス)

 助成金が10,000円のため、1回 12,000円(税込み)で接種可能です。

 ※2か月後に2回目の接種が必要です。

 (2か月~遅くとも6か月までに2回目を接種下さい)


【生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン)】 

 助成金が5,000円のため、3,000円(税込み)で接種可能です。

、発症予防効果、帯状疱疹後神経痛の予防効果、免疫持続効果はとても強く証明されており、免疫抑制治療中の方も接種可能です。

2022年5月から当院でシングリックスの接種が可能となりました。シングリックスも在庫を常時3本程度を維持するようにはしているので、当日在庫あればその場でのシングリックス接種も可能ですが、できる限りご予約での接種をお願い致します。

2年以上前の2020年2月16日に記載したブログ「帯状疱疹ワクチン」もご参照ください。
くわしくは当院の院長・スタッフまでおたずねください。

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竹内内科小児科医院
東京都大田区田園調布本町40-12-201
多摩川駅から徒歩5分
☏03-3721-5222
https://www.takeuchi-iin.jp/

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Author: 五藤 良将

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