【循環器内科】動悸・胸の痛み・健診の心電図異常を放置していませんか?|第2・第4土曜午前 樫木辰次医師が担当【田園調布・多摩川】

皆さま、こんにちは。竹内内科小児科医院 院長の五藤良将です。

「階段をのぼると動悸がする」「ふとした瞬間に胸がぎゅっと痛む」「健康診断で心電図の異常血圧が高めと言われたけれど、忙しくてそのままにしている」——最近、外来でこうしたご相談を受けることが増えました。心臓や血管の症状は、「気のせいかな」と様子を見ているうちに進行してしまうことがある一方で、早めに専門的な評価を受ければ安心につながるものも多くあります。

当院では、第2・第4土曜日の午前に循環器内科専門の樫木辰次(かしき たつじ)医師が外来を担当しております。今回のブログでは、2025年に改訂された日本高血圧学会の「高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)」の最新情報も交えながら、循環器内科を受診すべき症状のサインと、当院での診療の流れをお伝えいたします。

1. こんな症状はありませんか?——循環器内科受診のサイン

循環器内科は、心臓と血管の病気を専門に診る診療科です。次のような症状やご事情がある方は、一度専門医の評価を受けることをおすすめいたします。

循環器内科の受診をおすすめするサイン

□ 動悸(脈が速い・飛ぶ・不規則に感じる)が繰り返し起こる

□ 胸の痛み・圧迫感・締めつけ感がある(特に階段・坂道で)

□ 以前より息切れしやすくなった、夜間に息苦しくて目が覚める

□ 足のむくみが続く、急に体重が増えた

□ 健康診断で心電図異常(心房細動・期外収縮・ST変化など)を指摘された

□ 血圧が家庭で135/85mmHg以上、診察室で140/90mmHg以上ある

□ 失神・立ちくらみを繰り返す

重要|すぐに救急要請(119番)が必要な症状

・冷や汗を伴う強い胸の痛みが20分以上続く(心筋梗塞の疑い)

・突然の激しい息苦しさ、意識が遠のく

・片side(半身)の麻痺・ろれつが回らない(脳卒中の疑い)

2. 動悸・胸痛の裏に隠れている病気

動悸や胸の痛みの原因は多岐にわたります。代表的なものを整理いたします。

症状 考えられる主な病気 ポイント
脈が不規則・飛ぶ 期外収縮、心房細動 心房細動は脳梗塞の原因になるため早期発見が重要
労作時の胸の圧迫感 狭心症・心筋虚血 坂道・階段で再現される痛みは要注意
息切れ・むくみ 心不全、弁膜症 高齢者では「歳のせい」と見逃されやすい
突然の頻脈発作 発作性上室頻拍(PSVT)など 発作時の心電図記録が診断の鍵
動悸+体重減少・手の震え 甲状腺機能亢進症、貧血など心臓以外の原因 血液検査で鑑別が可能

このように、動悸ひとつをとっても「経過観察でよいもの」から「脳梗塞予防の治療をすぐに始めるべきもの」まで幅があります。自己判断せず、心電図・心臓超音波(心エコー)・血液検査による評価を受けることが大切です。

3. JSH2025で変わった高血圧の目標値——全年齢130/80mmHg未満へ

2025年、日本高血圧学会は6年ぶりの改訂となる「高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)」を発表しました。最大のポイントは、これまで年齢や合併症によって分かれていた降圧目標が、原則として全年齢で「診察室血圧130/80mmHg未満(家庭血圧125/75mmHg未満)」に統一されたことです。

ポイント|JSH2025の主な変更点

① 降圧目標の統一:75歳以上の高齢者も含め、原則130/80mmHg未満(診察室)へ

② 家庭血圧の重視:家庭での目標は125/75mmHg未満。朝晩の測定記録が治療の要に

③ 減塩+カリウム:減塩(6g/日未満)に加え、野菜・果物由来のカリウム摂取を推奨

④ 早期介入:「まだ大丈夫」と放置せず、生活習慣の修正と必要に応じた薬物治療を早めに開始

「健診でいつも血圧が高めだが、病院では緊張しているだけだと思う」という方こそ、家庭血圧の測定と専門的な評価が役立ちます。高血圧は自覚症状がないまま心臓・脳・腎臓の血管を傷めていくため、サイレントキラー(沈黙の殺し屋)と呼ばれています。

4. 健診の心電図異常を放置してはいけない理由

メカニズム図解|心房細動から脳梗塞へ進むしくみ

1 心房が細かく震える:心房細動では心房が規則正しく収縮できなくなります
2 血液がよどんで血栓ができる:心房の中(特に左心耳)で血液が滞り、血のかたまりができやすくなります
3 血栓が脳へ飛ぶ:血栓が血流に乗って脳の血管に詰まると、広範囲の心原性脳塞栓症を起こします。心房細動があると脳梗塞リスクは約5倍と報告されています

幸い、心房細動は早期に見つかれば抗凝固療法などで脳梗塞を高い確率で予防できます。健診で「心房細動」「期外収縮多発」「ST-T変化」などを指摘された方は、精密検査(ホルター心電図・心エコーなど)を受けましょう。当院で対応できない高度な検査・カテーテル治療が必要な場合は、田園調布中央病院・東急病院・昭和大学病院など連携医療機関へ責任を持ってご紹介いたします。

5. 当院の循環器外来——第2・第4土曜午前 樫木辰次医師

当院では、循環器内科を専門とする樫木辰次(かしき たつじ)医師が、毎月第2・第4土曜日の午前(9:00〜12:00)に外来を担当しております。平日はお仕事で受診が難しい方も、土曜午前なら通院を続けやすいのが特長です。

項目 内容
担当医 樫木 辰次 医師(循環器内科)
診療日 第2・第4土曜日 午前 9:00〜12:00
対応内容 動悸・胸痛・息切れの精査、心電図・心エコー、高血圧・脂質異常症の管理、心房細動のフォロー、健診異常の二次検査
ご予約 WEB予約(当日予約可)・LINE・お電話(03-3721-5222)

ご受診の際は「外来担当医カレンダー」をご確認ください

樫木医師の外来は第2・第4土曜の午前のみです。月によって日程が異なりますので、ご来院前に当院ホームページの「担当医スケジュール」(外来担当医カレンダー)で該当日をご確認のうえ、ご予約をお願いいたします。平日は院長・五藤良将をはじめ各医師が診療しておりますので、お急ぎの症状はカレンダーを問わずいつでもご相談ください。

なお、ふだんの血圧・コレステロール・糖尿病の管理は院長外来(月・火・木・金・土曜午前/火・木曜午後)でも継続して承ります。「ふだんは院長、専門的な心臓の評価は樫木医師」という院内での連携診療ができるのも、当院の強みです。

6. 受診前チェックリスト

受診前チェックリスト

□ 健康診断の結果表(心電図所見・血圧値の記載があるもの)

□ 家庭血圧の記録(あれば。朝晩×1〜2週間分が理想です)

□ 動悸・胸痛が起きた日時・状況・持続時間のメモ

□ お薬手帳(服用中のお薬すべて)

□ 他院での検査結果・紹介状(お持ちの場合)

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参考文献

  1. 日本高血圧学会編「高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)」ライフサイエンス出版, 2025.
  2. 日本循環器学会/日本不整脈心電学会「2020年改訂版 不整脈薬物治療ガイドライン」
  3. 日本循環器学会「急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版/2021年フォーカスアップデート)」
  4. ケアネット「全年齢で130/80mmHg未満を目標に、『高血圧管理・治療ガイドライン2025』発刊/日本高血圧学会」(2026年7月閲覧)

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