【2026年夏】子どもから大人まで「紫外線対策」完全ガイド|日焼け止めの選び方と日焼け後のケア【田園調布・多摩川】

皆さま、こんにちは。竹内内科小児科医院 院長の五藤良将です。

2026年も夏休みが始まり、田園調布・多摩川周辺でもプールや川遊び、部活動、帰省やレジャーなど、お子さんから大人まで屋外で過ごす時間がぐっと増える季節になりました。この時期、外来で「子どもが真っ赤に日焼けしてしまった」「日焼け止めは何を選べばいいの?」「日焼けのあとのケアはどうすれば?」といったご質問をいただくことが増えます。

東京では7月〜8月が1年で最も紫外線が強い時期です。紫外線は上手に付き合えば怖いものではありませんが、無防備な日焼け(サンバーン)はやけどの一種であり、繰り返すことで将来のシミ・しわ(光老化)や皮膚のトラブルにつながることが知られています。今回は、環境省「紫外線環境保健マニュアル2020(2020年3月改訂版)」の内容をもとに、ご家族みんなで実践できる紫外線対策と、日焼けしてしまったときの正しいケアを、内科・小児科・皮膚科を併設する当院の視点から分かりやすく解説いたします。

あせも・とびひ・虫刺されなど夏の皮膚トラブル全般については、姉妹記事「子どものあせも・とびひ・虫刺され対策」もあわせてご覧ください。

紫外線の基礎知識|UVA・UVBの違いとUVインデックス

地上に届く紫外線(UV)には、性質の異なるUVA(紫外線A波)UVB(紫外線B波)の2種類があります。

種類 特徴 主な影響
UVA 地上に届く紫外線の大部分を占める。雲や窓ガラスも通り抜け、肌の奥(真皮)まで届く じわじわとしわ・たるみ・シミ(光老化)の原因に
UVB 量は少ないがエネルギーが強く、主に肌の表面(表皮)に作用する 赤くヒリヒリする日焼け(サンバーン)の主な原因

紫外線の強さは「UVインデックス(UV指数)」という国際的な指標で表され、気象庁が毎日予報を出しています。東京の夏の晴れた日中はUVインデックスが「強い〜非常に強い(6〜9程度)」に達する日が多く、環境省のマニュアルではUVインデックス3以上で「日中はできるだけ日陰を利用し、長袖・日焼け止め・帽子を活用」することが勧められています。

ポイント|夏の紫外線、ここに注意

① 時間帯:1日の紫外線量の約半分は午前10時〜午後2時に集中します。屋外活動はこの時間帯を避けるか、対策を強めましょう。

② 曇りでも油断しない:薄曇りの日は快晴時の8〜9割程度の紫外線が地上に届きます。

③ 照り返し:砂浜では10〜25%程度、水面でも紫外線が反射します。帽子や日傘だけでは下からの反射は防げません。

日焼けはなぜ起こる?体への影響(急性と慢性)

メカニズム図解|「日焼け」が起こる流れ

1 紫外線(主にUVB)が表皮に当たる:皮膚の細胞がダメージを受けます。
2 数時間後に炎症が起こる(サンバーン):肌が赤くなり、ヒリヒリと痛みます。本質的には軽いやけどと同じ状態です。
3 防御反応としてメラニンが作られる(サンタン):数日後に肌が黒くなります。
4 ダメージの蓄積:長年の紫外線の積み重ねが、シミ・しわ・たるみ(光老化)や皮膚がんのリスク上昇につながると考えられています。

紫外線の影響は肌だけではありません。強い紫外線を長時間浴びると、目の炎症(紫外線角膜炎)や、将来的な白内障のリスクにも関わるとされています。海や山、プールサイドで長時間過ごす日は、つばの広い帽子やサングラスで目も守りましょう。

一方で、紫外線には体内でビタミンDを作る大切な働きもあります。紫外線を「ゼロ」にすることが目標ではなく、強い日差しによる「うっかり日焼け」を防ぎつつ、日常の適度な日光と上手に付き合うことが、環境省マニュアルでも勧められているバランスの取れた考え方です。

日焼け止めの正しい選び方・塗り方(SPF・PAの読み方)

日焼け止めのパッケージにある「SPF」「PA」は、それぞれ防げる紫外線の種類が異なります。

表示 意味 選び方の目安
SPF(2〜50+) 主にUVB(赤くなる日焼け)を防ぐ効果の指標 通勤・買い物などの日常はSPF15〜30程度、海・プール・炎天下のレジャーや部活動はSPF30〜50+
PA(+〜++++) 主にUVA(光老化の原因)を防ぐ効果の指標 「+」の数が多いほど防御効果が高い。屋外レジャーではPA+++以上が目安

効果を発揮させる「塗り方」のコツ

実は、日焼け止めで最も多い失敗は「塗る量が少なすぎる」ことと「塗り直さない」ことです。せっかくSPF50+の製品を使っても、量が足りなければ表示どおりの効果は得られません。

日焼け止めの上手な使い方

たっぷりムラなく塗る(少量を薄くのばすだけでは効果が大きく落ちます)

2〜3時間おきに塗り直す(汗をかいたり、タオルで拭いたりしたらその都度)

□ 耳・首の後ろ・足の甲など塗り忘れやすい部位も忘れずに

□ 水遊びの日は「ウォーターレジスタント(耐水性)」表示のものを選ぶ

□ 日焼け止めだけに頼らず、帽子・ラッシュガード・日陰・時間帯の工夫と組み合わせる

肌が敏感なお子さんや、日焼け止めでかぶれた経験のある方は、紫外線吸収剤を含まない「ノンケミカル(紫外線散乱剤タイプ)」表示の製品や、石けんで落とせる子ども用製品から試すのがおすすめです。合う製品が分からない場合は、受診の際にお気軽にご相談ください。

日焼けしてしまったときのケアと受診の目安

どんなに気をつけていても、日焼けしてしまうことはあります。日焼けは軽いやけどですから、ケアの基本もやけどと同じ「冷やす・保湿する・こすらない」です。

ご家庭でのケア 3ステップ

① まず冷やす:流水やシャワー、濡らしたタオルで、ほてりが落ち着くまで優しく冷やします。保冷剤を使う場合はタオルで包み、直接肌に当てないようにしましょう。

② しっかり保湿:ほてりが引いたら、低刺激の保湿剤(ローションやクリーム)でたっぷり保湿します。皮がむけてきても、無理にはがさないでください。

③ 水分補給と休息:広い範囲を日焼けした日は、体から水分が失われやすくなっています。経口補水液や麦茶などでこまめに水分を補いましょう。強い日差しの下で過ごした後の頭痛・だるさは熱中症のサインのこともあります(詳しくは「隠れ脱水・熱中症の受診目安」の記事をご覧ください)。

重要|こんな日焼けは受診をご検討ください

水ぶくれ(水疱)ができている、広い範囲が真っ赤に腫れている

・発熱・悪寒・強い痛み・吐き気など、全身の症状を伴う

・赤ちゃんや小さなお子さん、ご高齢の方の広範囲の日焼け

・数日たっても痛み・腫れが引かない、かき壊してじゅくじゅくしてきた(とびひなど二次感染の心配)

当院は内科・小児科・皮膚科を併設しておりますので、「日焼けがひどいけれど、皮膚科と小児科どちらに行けばいいの?」と迷う必要はありません。日焼け後の肌トラブルから、脱水・熱中症が心配な場合の全身のチェックまで、ご家族でまとめてご相談いただけます。

子ども・赤ちゃんの紫外線対策Q&A

小児科の外来でよくいただくご質問をまとめました。

Q1. 赤ちゃんに日焼け止めを塗ってもいいですか?

生後6か月頃までの赤ちゃんは肌がとてもデリケートなため、まずはベビーカーの幌・帽子・薄手の長袖・日陰の利用など、物理的に日差しを避ける工夫を優先しましょう。長時間の外出でどうしても日差しを避けられない部位には、ベビー用の低刺激な日焼け止めを少量から使うことができます。肌に赤みやかぶれが出た場合は使用を中止し、ご相談ください。

Q2. 子どもの紫外線対策は、大人より大事と聞きましたが本当ですか?

子どもは屋外で過ごす時間が長く、生涯に浴びる紫外線の多くを子ども時代に浴びると言われています。環境省のマニュアルでも、子どもの頃からの適切な紫外線対策が将来の皮膚や目の健康のために大切とされています。プールや校庭での活動が増える夏休みは、帽子・ラッシュガード・日焼け止めを習慣にしてあげましょう。

Q3. 紫外線を避けすぎるとビタミンD不足になりませんか?

ごもっともなご質問です。ビタミンDは骨の発育に欠かせない栄養素で、日光を浴びることで皮膚でも作られます。ただし、夏の東京であれば日陰での外遊びや通園・通学程度の日常的な日光でも一定のビタミンD産生は期待でき、「炎天下で長時間日焼けする」必要はありません。魚やきのこ類などビタミンDを含む食事と組み合わせるのが現実的です。骨の発育やビタミンD不足がご心配な場合は、小児科でご相談いただけます。

大人の方へ|「今年できたシミ」が気になったら

紫外線対策は、シミ・しわなどの光老化の予防という意味で大人にとっても重要です。すでにできてしまったシミや肌の変化が気になる方には、五良会グループの五良会クリニック白金高輪(美容皮膚科・アンチエイジング外来)でのご相談という選択肢もございます。気になる「ほくろやシミの変化」(急に大きくなる・形がいびつ・出血する等)は、美容の問題ではなく皮膚の病気のサインの可能性もありますので、まずは保険診療の皮膚科でご相談ください。

受診前チェックリスト

日焼け・肌トラブルでの受診の際は、以下をメモしてお越しいただくと診療がスムーズです。

受診前チェックリスト

□ いつ・どこで・どのくらいの時間、日差しを浴びたか

□ 水ぶくれ・発熱・頭痛・吐き気などの症状の有無

□ 使用した日焼け止めやスキンケア用品(製品が分かるものがあれば)

□ アレルギー歴・アトピー性皮膚炎などの持病

□ 服用中のお薬(一部のお薬は光線過敏=日光でかぶれやすくなることがあります)

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五良会グループのご案内|白金高輪・センター南

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五良ファミリークリニック センター南(内科・小児科・皮膚科・頭痛外来・糖尿病内科)
横浜市都筑区・センター南駅。横浜方面にお住まいのご家族の皮膚科・小児科のご相談に。

五良会グループでは、田園調布の竹内内科小児科医院、港区の五良会クリニック白金高輪、横浜市都筑区の五良ファミリークリニックセンター南の医師が連携しております。患者さまの転居やライフスタイルの変化に合わせて、同じグループ内で継続診療が受けられる体制を整えております。

参考文献

  1. 環境省「紫外線環境保健マニュアル2020(2020年3月改訂版)」(2026年7月閲覧)
  2. 気象庁「紫外線による健康被害の予防」「UVインデックスを用いた紫外線対策」(2026年7月閲覧)
  3. 世界保健機関(WHO)Global Solar UV Index: A Practical Guide(2026年7月閲覧)

この夏も、ご家族皆さまが日差しと上手に付き合いながら、元気に過ごせますように。日焼け・肌トラブル・熱中症のご心配など、気になることがあれば、田園調布・多摩川の当院までお気軽にご相談ください。土曜も午前は診療しております。

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