FLASH に五藤院長が取材を受けた記事が掲載されました!

<五藤院長がFLASH の取材を受けました!>

「実家の両親を守れ! 両親付き合い術」ということで、ご自身のご両親との関わり方についても述べております。

もうすぐお正月で帰省する方も多いかと思われます。

その時に、将来について話し合ってみてください!

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文面↓↓↓

気がつけば、師走半ば。田舎へ帰省の準備をする読者も多いはず。久々に顔を合わせる年老いた両親――。写写丸世代にとって、両親の介護は近い将来避けられない問題だ。

「どんな最後を迎えたいのか、元気なうちに両親と話し合っておくことが何より大切です」

 と語るのは、竹内内科小児科医院院長で、高齢者向けの訪問診療を積極的おこなう五藤良将医師だ。

「私には、75歳の父と70歳の母がいますが、高齢になってきたので、田舎から東京に呼び寄せ、近くに住んでもらっています。90歳の祖母も近くの介護施設に入居してもらいました。かかりつけ医は、当然私です」

 この〝かかりつけ医〟こそ、キーポイントだという。

「ある高齢男性は、生活全般に介助が必要となり、事情をよくわかっているかかりつけ医とも相談し、自宅から近い高齢者施設に入居を決めました。しかし入居後すぐに『提携のクリニックがあるので、そのクリニックの医師が診療します』と、施設から通告されたそうです。施設とクリニックの間で、利益供与があるということです。そういった施設はよくないですね」

 医師によっては、高齢者への診療として、処方する薬をただ増やすだけの場合がある。

「検査結果の数値ばかりを気にして薬を飲みすぎた結果、むしろこれまでできていた日常生活に支障をきたし、QОLが下がってしまう場合があります。実際、私は両親に自宅やクリニックの掃除を日課としてやってもらっていますよ。元気なうちは薬ばかりに頼らず、体を動かしてもらうことが大事。信頼できるかかりつけ医を見つけましょう」

 加齢にともない、認知機能の低下も不安の種だ。

「認知症かどうか、簡単にチェックする方法は『今日の日付と年齢を聞く』というものです。答えられない場合は、認知機能低下が疑われます」

と語るのは精神科医で、認知症治療の専門医である、ブレインケアクリニック理事長の今野裕之医師だ。

「両親といえど、会話をする機会が少ないと、なかなか気づきにくいケースもありますよね。NTTコミュニケーションズが、こうした質問を活用したAIによる脳の健康チェックフリーダイヤルのサービスを開始しています。質問に対する反応速度などをAIが解析し、認知症リスクを計測します。このようなサービスを利用するのもいいですし、帰省中に、似たような質問を何気なくしてみてはいかがでしょうか。実際、私も月に一度実家に帰った際は、75歳の父と73歳の母に、最近あった出来事などを詳しく聞くようにしています」

 一方で、両親のことを心配しすぎて、〝過保護〟になるのはよくないという。

「今できていることは、続けてもらうことが大事ですたとえば、料理の際の火の扱いです。火事が心配かもしれませんが、料理は非常によい認知症予防になります。認知機能が低下しても、すぐにやめさせず、コンロをIHにするなどの対策をしてみましょう」

 さらに、オレンジ歯科院長の村上明日香医師は、認知症予防のために「歯と口腔の健康が何より大切です」と語る。

「さまざまな研究で、高齢になっても残っている歯の本数が多い人ほど、認知症リスクが低いことがわかっています。よく噛むことで脳が刺激され、さらに血流が増え、脳細胞の神経が活性化します」

 村上医師は、介護施設や入院先、個人宅へ赴き、歯科医院に通えない高齢者への訪問歯科診療をおこなっている。

「高齢の方にとって大事なのは、たんなる歯科検診だけではありません。誤嚥性肺炎などを防ぐために、食べ物を噛む能力や、飲み込む能力を見定めて、訓練することが大切です。もしも、両親が歯医者に長年通っていないようでしたら、その点に理解のある歯科医に行くのをすすめてみてはどうでしょうか」

 明日香医師自身は、両親に対して〝病人扱いしない〟ことを心がけている。

「昨年、72歳の父がアミロイドーシスという難病になり、現在治療をしています。訪問診療で学んだことですが、介護において大切なのは病人扱いせずに、生活に張り合いを持ってもらうこと。仕事人間の父には、なるべく仕事を続けてもらおうと思います」

 介護のプロ中のプロであるケアマネージャーの大澤良江氏はこう語る。

「介護サービスは多種多様です。表(下)の通り、老人ホームだけでも8種類ありますし、さらに『デイサービス』や『デイケア』といった、特定の場所に通って介護を受けるサービスもあります。さらに、自宅での介護に必要な手すりの設置や、介護ベットやポータブルトイレのレンタルなども介護保険を利用する介護サービスの一種です」

 こうした多様な選択肢から何を選ぶのか相談する相手が、地域のケアマネージャーだ。

「私の両親は60代なので、まだまだ元気ですが、両親をまかせられるような信頼できるケアマネージャーがいないかどうか、密かにウォッチングしています。結局、信頼関係を築けるケアマネージャーや介護施設に出会えることが大事だと思います」

今年の正月こそ、両親と〝将来〟について真剣に話し合ってみよう。

https://www.takeuchi-iin.jp/

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Author: 五藤 良将