子宮頸がんワクチン「シルガード9」が令和5年度4月から公費接種が可能になります!(改訂版2023.02.06)

※2022.10.4にアップした記事をリライトしております(2023.04.03)

厚生労働省のHPにて、2022.10.4『シルガード9は、現時点では定期接種の対象ではありませんが、厚生労働省の審議会での議論を踏まえ、令和5年度早期から定期接種を開始できるように準備をしています。詳細な内容については、決定次第お知らせします。』と自費から公費接種に移行する内容が発表されました。

詳細はこちら↓

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_9-valentHPVvaccine.html

https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000992367.pdf


R5年の4月1日から、『シルガード9』が定期接種できることが決定致しました。

詳細については分かり次第、当院のHPでもアップ致します。

そこで最近よく聞かれる質問は

Q:サーバリックス(2価)、もしくはガーダシル(4価)を今まで接種してきましたが、残りの回数を『シルガード9』に変更することは可能でしょうか


答えは

A:可能です。


HPVワクチン接種は、同じ種類のワクチンで接種を完了することを原則としますが、2価ワクチンまたは4価ワクチンで接種を始めた方が、残りの回数を接種する時に9価ワクチンを使用することは、安全性と免疫原性が一定程度明らかになっていることや海外での取扱いを踏まえ、適切な情報提供に基づき、医師と接種を受ける方等がよく相談した上であれば、差し支えないとする予定です(厚生労働省事務連絡より)。

つまり過去に2、4価を1回、または2回打ったけど、残りは9価で、という選択も公費接種では可能になりますので、ご相談下さい。

またキャッチアップ接種にも、9価を接種できるようになります。

ただし2価、4価を3回すでに接種した方に、追加で9価を接種する意義は限定的で、世界的にも推奨されていません。


簡単に『シルガード9』についてまとめますと、

<予防効果>

子宮頸がんの予防効果が今までのサーバリックス、ガーダシルより高く、90%以上の予防効果をもつことが期待できるとされております。


<接種期間>

初回接種ののち2か月後に2回目、6か月後に3回目を接種します。

接種間隔は多少前後しても問題ありませんが、一年以内の接種完了が望ましいとされています。



<他のワクチンとの接種間隔>

コロナワクチンは、前後2週間、他のワクチンの接種間隔をあけなくてはいけません。

インフルエンザとは同日接種が可能です。

<公費対象年齢>

現在、12歳になる日の属する年度の初日から16歳になる日の属する年度の末日までの間にある女子の方。(小学校6年生から高校1年生の年齢に相当する女子)が対象です。

子宮頸がんワクチンは性交渉前に接種することが重要で、R5年4月からシルガード9が公費接種になりますが、本人の理解も要しますので、話し合ってみることをお勧めします。

子宮頸がんワクチンついては以前に詳細をまとめましたので、こちらの記事も是非ご参照下さい ↓↓↓

再度簡単にまとめます。

■子宮頸がんワクチンとは?

子宮頸がんの原因の一つである「ヒトパピローマウイルス(HPV)」の感染を防ぐワクチンです。

ヒトパピローマウイルス(HPV)は性交渉で感染し、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。

子宮頸がんの95%以上は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因と言われています。その他、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。


■子宮頚がワクチンの種類

国内で承認されているHPVワクチンには2価、4価、9価の3種類があります。

いずれも一定期間に計3回接種することが望ましいとされています。

●2価ワクチン(サーバリックス):子宮頸がんの主な原因となるHPV-16型と18型に対するワクチンです。(公費)

●4価ワクチン(ガーダシル):HPV-16型・18型と、良性の尖形コンジローマの原因となる6型・11型の4つの型に対するワクチンです。(公費)

●9価HPVワクチン(シルガード9):HPV-16型・18型と、良性の尖形コンジローマの原因となる6型・11型の4つの型、さらに5つの型(31/33/45/52/58型)が予防対象になります。(公費対象外の方:当院では1回 35,000円税込)

9価が子宮頸がんの予防効果も高く(90%以上)、尖形コンジローマなどの感染症を防ぐワクチンとなります。


■有効性

子宮頸がんに対しては、有効性は93.9%と高く、HPVワクチンと子宮頸がん検診が最も成功している国の一つであるオーストラリアでは、2028年に世界に先駆けて新規の子宮頸がん患者はほぼいなくなるとのシミュレーションがなされました。

世界全体でもHPVワクチンと検診を適切に組み合わせることで、今世紀中の排除が可能であるとのシミュレーションがなされています。


■日本での接種状況

日本においては、積極的勧奨の差し控え以降、接種数が低い状態が続いており、2019年では3回接種率が1.9%でした。
しかしこの2~3年の間に、徐々に接種数が増加してきています。
当院でもここ数年の間で接種する方が増えてきていると実感しております。

2020年11月時点で110カ国で公的な接種が行われ、カナダやイギリス、オーストラリアなどの接種率は約8割となっているのに比べ、日本は著しく接種率が低く、さらに子宮頸がんの死亡率は年々上がってきています。

近年特に若い女性の「子宮頸がん」罹患が増えています。一生のうちに「子宮頸がん」にかかる人は1万人あたり132人、学校で例えるなら35人クラスであれば、2クラスに1人と言われています。

そして、子宮頸がんで亡くなる人は1万人あたり34人で、10クラスに1人ほどはいるということになります。

ワクチンで防げる病気なので、ワクチンについて正しく知り、防ぐ対応も検討してみて下さい。

子宮頸がんワクチンについて、何か不明点がございましたら当院までお問合せ下さい。
☏03-3721-5222

https://www.takeuchi-iin.jp/

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Author: 五藤 良将