
今年は、花粉飛散量が多く、当院にもたくさんの花粉症に悩む患者様が来院されます。
花粉症とは、植物の花粉が原因となって、くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状を起こす病気です。
特にこの時期は、スギ、ヒノキ花粉の飛散が多く、くしゃみ・鼻水・鼻づまりだけでなく、目の症状(かゆみ・涙・充血など)、のどのかゆみ、皮膚のかゆみなどの症状が現れることがあります。

アレルギー性鼻炎の主な原因は、抗原抗体反応によるものです。
空気中を浮遊しているスギなどの花粉やハウスダストなどのアレルゲン(抗原)が鼻粘膜に付着すると、体内に抗体が作られ、マスト細胞という名の細胞とくっつきます。
その後、再びアレルゲンが侵入すると、マスト細胞からヒスタミンなどのアレルギー誘発物質が放出され、ヒスタミン受容体(ヒスタミンを受ける鍵穴)と結合し、鼻水、鼻づまり、くしゃみ等のアレルギー反応を起こします。

保険適用のお薬で、症状を緩和できますので、花粉症のお薬についてお伝えします。

<眠くなりづらい薬>

<眠気くなりづらい薬>
・ビラスチン(ビラノア®) 成人は、1回20mgを1日1回空腹時に服用 即効性がある
・フェキソフェナジン(アレグラ®) 成人は、1回60mgを1日2回服用
・デスロラタジン(デザレックス®) 12歳以上の小児及び成人には、1回5mgを1日1回服用 即効性がある
・ロラタジン(クラリチン®) 1回10mgを1日1回、食後に服用
必要に応じてシングレア®などのロイコトリエン拮抗薬、さらに ナゾネックス®、アラミスト®などのステロイド点鼻薬、 小青竜湯などの漢方薬も処方いたしますので、どうぞご相談ください。

また目薬でも目の痒みを抑えることが出来ます。

防腐剤を全く含んでいないため、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズを使用している患者様もそのまま点眼頂けます。防腐剤フリーですが開封後28日間は安全に使うことができます。


当院では抗アレルギー注射製剤を用意しております。適応・禁忌に注意し処置ご対応致します。
●強力ネオミノファーゲンシー 注射
グリチルリチンが主成分であり、肝臓機能の改善を促す作用、細胞膜の再生を促す作用があります。
飲酒前、後で使用されると効果的と考えられています。また、蕁麻疹などのアレルギー改善にも効果
があると考えられています。
●ヒスタグロビン注射
- 1回1バイアルを、成人では週1~2回で計3週間を行います。これを1クールとします。
- 3週間の間に3~6回投与します。
- 十分な効果のあらわれない場合には、更に1クールの注射を行います。
保険診療での治療が可能
●ノイロトロピン 注射
- 週1~2回の頻度で、計6回程度使用するのがおすすめです。
- 症状や効果に個人差がありますので、症状や効果をみながら適宜追加は可能です。
ヒスタグロビンとの併用で相乗効果が期待できます
保険診療での治療が可能
ヒスタグロビン注射と併用の場合は初診で1回1300円程度、再診は1回800円程度なります。
■ヒスタグロビン注射 とは?
全てのアレルゲンに対してのアレルギー反応を抑える治療法で、血液検査で非特異的IgEや好酸球が極めて高い方などに良く効きます。
気管支喘息、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、に有効で、有効率は50〜70%と言われています。
※ヒスタグロビンの治療を受けたことがある患者さんは献血ができなくなります。
■ヒスタグロビン注射 の<禁忌>
① 本剤の成分に対しショックの既往歴のある患者
②激しい喘息発作時の患者。
③月経直前及び期間中の患者。
④妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
⑤著しく衰弱している患者」
の5項目がありますが、ヒスタミン抑制効果が強いので、禁忌でない方にはオススメです。
■ヒスタグロビン注射 の<注意>
「生ワクチン(麻疹・風疹・おたふくかぜ・水痘ワクチン)の効果獲得に影響を与える可能性があるためワクチン接種から最低2週間あける必要があります。
ヒスタグロビン注射を行ってから生ワクチンを接種する場合は最低3~4カ月あける必要があります。
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