予防接種について

ワクチンを前もって体内に投与しておくと、細菌やウイルスに対抗できる免疫ができ、特定の感染症に罹患しにくくなります。このような目的で行われる注射を予防接種と言います。大別して、病原性が弱くなったものを選別して作られた「生ワクチン」、ホルマリン処理などで毒性を無くした「不活化ワクチン」、細菌が作る毒素をホルマリン処理などで無毒化した「トキソイド」の3種類があり、それぞれの疾患ごとに適切な方法で作られています。
当院で行える成人向けのワクチン接種
- インフルエンザ
- 肺炎球菌
- 髄膜炎菌、B型肝炎
- A型肝炎
- 破傷風
- 麻疹風疹など
- 帯状疱疹(50歳以上)
- 水痘(水痘及び50歳以上の帯状疱疹の予防)
海外留学、海外出張、海外旅行など必要時ワクチン受け付けます。
※ワクチンの在庫がない場合がございますので、事前にご相談・ご確認をお願い致します。
令和4年10月1日より、インフルエンザワクチン接種が始まります
予診票が届きましたら、ホームページ、もしくは公式LINEよりご予約をお願い致します。
(※予診票は9/26に発送予定です)
インターネットからのご予約が難しい方は、お電話にてお問合せ下さい。
ご予約方法は別途、ブログでもご案内致します。
<接種期間>
令和4年10月1日~令和5年1月31日
高齢者インフルエンザワクチン予防接種のご案内
<費用>
今年度に限り自己負担額免除となります。1回目は無料で接種できます。
2回目希望者は自費4,000円。
<対象者>
大田区在住であり、かつ(1)もしくは(2)の方
(1)12月31日時点の年齢が65歳以上の方
(接種する日に65歳を過ぎていること)
(2)12月31日時点の年齢が60歳以上65歳未満で心臓、腎臓、呼吸器
の機能またはヒト免疫不全ウィルスによる免除機能に障害を有し、
身体障害者手帳1級相当の方
(接種する日に60歳以上65歳未満であること)
お子様インフルエンザワクチン予防接種のご案内
<費用>
1回の接種につき 1,000円 窓口負担から控除します。
自己負担額3,000円となります。
<助成回数>
- 生後6か月以上 13歳未満の方 2回まで ※4週間あけて2回目を接種
- 13歳以上15歳(中学3年生相当)以下の方 1回のみ ※2回目希望者は自費4,000円
<対象者>
大田区在住の方であり、かつ、生後6か月以上15歳(中学3年生相当)以下の方
高校1年生相当~65歳未満の方
<費用>
自己負担額4,000円
<対象者>
15歳(高校1年生相当)~65歳未満
インフルエンザワクチン
インフルエンザを予防する手段として、特に有効とされているのがワクチン接種です。免疫力の低下した高齢者の方をはじめ、幅広く行われています。
インフルエンザワクチンは、接種してから予防効果が出るまでに約2週間かかりますが、その効果は約5か月間持続します。通常、12~翌年3月頃の寒い時期に流行していますので、その前に予防接種を受けるよう心がけてください。
- 大人は1回の予防接種で6~7割、2回で9割の免疫がつくといわれていますので、原則1回ですが基礎疾患のある方など2回接種も状況により可能です。
- 12歳以下は免疫が付きにくいため2回接種します。13歳以上であっても、高校受験・大学受験を控えた受験生やご家族は年内に2回接種しておくと安心です。
- インフルエンザが重症化し脳症や肺炎の合併症を起こすことがありますので予防をお勧めいたします。
- 予診票は当院で配っております。(こちらからダウンロードできます)
- 大田区小児インフルエンザ予防接種予診票は当院で配っております。(複写式のためダウンロードできません)
令和4年度インフルエンザワクチンの費用について
年齢 | 1回目 | 2回目 | 備考 |
---|---|---|---|
●6ヶ月~1歳未満 | 大田区助成1,000円 自己負担3,000円 | 大田区助成1,000円 自己負担3,000円 | 1ヶ月あけて2回接種 |
●1歳~13歳未満 | 大田区助成1,000円 自己負担3,000円 | 大田区助成1,000円 自己負担3,000円 | 1ヶ月あけて2回接種 |
●13歳~中学3年生 | 大田区助成1,000円 自己負担3,000円 | 希望者 4,000円 | 受験生は1ヶ月あけて2回接種がおすすめ |
●15歳(高校1年生)~65歳未満 | 4,000円 | 希望者 4,000円 | 基礎疾患のある方は1ヶ月あけて2回接種がおすすめ |
●65歳以上 | 大田区助成のため自己負担額免除 | 希望者 4,000円 | 大田区配布の予診票をお持ちください(1回目の方) |
※60歳~65歳未満で障がい者手帳一級をお持ちの方は無料です。
※在庫がなくなり次第、終了となります。(再入荷はお知らせ欄にてご案内します)
インフルエンザの予防効果について
- 大人は1回の予防接種で6~7割、2回で9割の免疫がつくといわれています
- 効果を高めたい方は2回の接種も可能です
- 12歳以下は免疫が付きにくいため2回の接種が原則です
- 13歳以上であっても、高校受験・大学受験を控えた受験生やご家族は年内に2回接種しておくと安心です
- インフルエンザが重症化すると脳症や肺炎の合併症を起こすことがあります。
- 小さなお子さまやご高齢の方、基礎疾患のある方はワクチンに加え、手洗いうがいにて予防を心がけましょう
帯状疱疹ワクチン(シングリックス®)
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が初感染で水痘を引き起こした後に知覚神経節に潜伏感染し免疫低下などが誘因となり再活性化を起こして発症する疾患です。
日本における帯状疱疹の発生頻度は年間1000人当たり5人程度とされています。加齢に伴い増加する傾向があり、50歳を境に発症率が急激に上昇し70歳以上では1000人当たり10人以上となります。
アシクロビルなどの抗ヘルペスウイルス薬治療薬がありますが、色素沈着などの様々な合併症や帯状疱疹後神経痛(PHN)(皮疹消失後3ヶ月以上痛みが持続)により長期にわたり苦しむ場合が多いのでワクチンによる予防が大切です。
詳しくはこちらをご覧下さい。
肺炎球菌ワクチン
肺炎のみならず、侵襲性肺炎球菌感染症などの深刻な疾患の予防についても、事前に肺炎球菌ワクチンを接種しておくことが重要です。このワクチン接種により、肺炎のリスクを軽減でき、重症化を防ぐことができます。
特に、養護老人ホームや長期療養施設などに居住されている方、糖尿病など慢性の持病をお持ちの方は、成人用肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されています。
接種は、1年を通して、いつでも可能です。予防効果は5年弱と言われておりますので5年毎に肺炎球菌ワクチン予防接種されることをお勧めいたします。
※肺炎球菌ワクチンは、すべての肺炎を予防できるわけではありません。接種後も、うがいや手洗いを敢行し、日常的な公衆衛生活動を怠らないよう留意してください。
※都内23区では一定条件の該当者には助成金制度があります。
公費ワクチンの費用について
公費助成のある予防接種は以下の通りです。
公費種別 | 対象ワクチン | 料金 | 対象者 | 備考 |
---|---|---|---|---|
●東京都公費 | 高齢者肺炎球菌 | 4,000円 | 60~64歳で身障者1級・65歳~5年ごと・100歳以上 | 大田区発行の予診票をお持ちください |
●東京都公費 | 高齢者肺炎球菌 | 無料 | 上記の年齢の生活保護受給者 | 大田区発行の予診票をお持ちください |
●大田区公費 | 風疹抗体検査 | 無料 | 大田区にお住いの19歳以上で妊娠を希望する女性とその家族(その他要件あり) | クリニックに予診票があります。他院で抗体検査を済ませている方は検査結果をお持ちください |
●大田区公費 | 風疹ワクチン | 無料 | 大田区にお住いの19歳以上で妊娠を希望する女性とその家族(その他要件あり) | クリニックに予診票があります。他院で抗体検査を済ませている方は検査結果をお持ちください |
●全国公費 | 風疹抗体検査(第五期) | 無料 | 昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性 | 大田区発行のクーポンをお持ちください |
●全国公費 | 風疹ワクチン(第五期) | 無料 | 昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性 | 大田区発行のクーポンをお持ちください |
自費ワクチンの費用について
通称 | 予防できる感染症 | 金額(1回あたり) | 備考 |
---|---|---|---|
●ヒブ | インフルエンザ菌b型 | 7,000円 | こども定期接種 |
●B型肝炎 | B型肝炎 | 6,000円 | |
●四種混合DPT-IPV | ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ | 7,000円 | |
●BCG | 結核 | 10,000円 | |
●MR | 麻疹風疹 | 10,000円 | |
●水痘 | 水ぼうそう | 8,000円 | |
●日本脳炎 | 日本脳炎 | 5,000円 | |
●二種混合DT | ジフテリア・破傷風 | 4,000円 | |
●HPV | 子宮頸がん ガーダシル(4価) | 16,000円 | |
●HPV | 子宮頸がん シルガード9(9価) | 35,000円 | |
●おたふくかぜ | おたふくかぜ | 6,000円 | こども任意 |
●成人用肺炎球菌 | 肺炎球菌 | 8,000円 | |
●風疹 | 風疹 | 6,000円 | |
●麻疹 | 麻疹 | 6,000円 |
小児ワクチンについて
- 定期ワクチン接種
- ヒブ 小児肺炎球菌 B型肝炎 4種混合など 不活化ポリオ 水痘 BCG 麻疹 風疹 日本脳炎 子宮頸がん
- 任意接種
- ロタウイルス 流行性耳下腺炎 A型肝炎 インフルエンザ
当院で行える小児ワクチン接種
お子さまが受ける予防接種には、法律に基づいて地方自治体(市町村など)が実施する「定期接種」と、希望者が各自で受ける「任意接種」があります。このうち定期接種は、集団予防を目的とする感染症(A類疾病)と、個人予防を目的とする感染症(B類疾病)に分類できますが、小児期に受ける接種はA類疾病を予防するために行われます。
任意接種は、保護者の方のご判断で受けるか否かを決めるものであり、ロタウイルスによる感染性胃腸炎や、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)などを予防する目的で行われます。
現在、国内ではこのように公費負担と自費負担の2通りの予防接種が存在していますが、他の先進国では全ての予防接種の有効性が証明され、原則全ての小児に接種されています。当院はこのような背景を踏まえて、他の先進国同様に全ての予防接種を受けることを推奨しています。
※なお、どちらのタイプであっても、接種予定日に発熱などの体調不良が見られた場合は、その日のワクチン接種は延期し、体調が良くなってから接種することになります。どのくらい延期するのかは症状によって異なりますので、お子さまの体調が優れないときは速やかにご相談ください。
小児定期ワクチンの費用について
こどもの定期予防接種(無料)は以下の通りです。
通称 | 予防できる感染症 | 標準接種時期 | 回数 |
---|---|---|---|
●ヒブ | インフルエンザ菌b型 | 2ヶ月~1歳1ヶ月 | 3回+1回 |
●小児用肺炎球菌 | 肺炎球菌 | 2ヶ月~1歳3ヶ月 | 3回+1回 |
●B型肝炎 | B型肝炎 | 2ヶ月~9ヶ月 | 3回 |
●四種混合DPT-IPV | ジフテリア 百日咳 破傷風 ポリオ | 3ヶ月~1歳半 | 3回+1回 |
●BCG | 結核 | 5~8ヶ月 | 1回 |
●MR | 麻疹風疹 | 1歳台と年長 | 2回 |
●水痘 | 水ぼうそう | 1歳~3歳 | 2回 |
●日本脳炎 | 日本脳炎 | 年少・年少・年長・小4 | 4回 |
●二種混合DT | ジフテリア・破傷風 | 小6 | 1回 |
●HPV | 子宮頸がん | 12~16歳 | 1回 |
小児任意ワクチンの費用について
こどもの任意予防の接種(自費)は以下の通りです。
通称 | 商品名予防 | 標準接種時期 | 回数 | 間隔 | 料金 |
---|---|---|---|---|---|
●ロタウイルス | ロタリックス | 2ヶ月~1歳1ヶ月 | 2回 | 4週間 | 13,000円/回 |
●おたふくかぜ | 1歳・5歳 | 2回 | 3~5年 | 6,000円 |