肺炎球菌ワクチンは1回で終わる時代へ~キャップバックス~【2026年最新】

こんにちは。竹内内科小児科医院の院長の五藤良将です。

今回は、高齢者の方からよくご質問いただく「肺炎球菌ワクチン」について、2026年最新の情報をお伝えします。

2025年10月に新しいワクチン「キャップバックス」が発売され、選択肢が増えました。「どのワクチンを選べばいいの?」「65歳の定期接種を使うべき?」といった疑問にお答えします。

当院の結論

どの年齢の方も「キャップバックス」1回接種をおすすめします。

65歳の方も、定期接種(ニューモバックス)より自費でキャップバックスを打つ方が、費用も安く、効果も同等以上です。

当院価格:13,500円(1回で完結)

重要な制度変更(2024年4月から)

公費助成(定期接種)の対象は「65歳の方のみ」となりました。

以前は70歳、75歳、80歳など5歳刻みで助成を受けられましたが、この経過措置は2024年3月31日で終了しています。

肺炎球菌ワクチンの種類

現在、日本で高齢者向けに使用できる肺炎球菌ワクチンは複数あります。

略称商品名製造元種類当院
PCV21キャップバックスMSD21価結合型採用
PCV20プレベナー20ファイザー20価結合型
PCV15バクニュバンスMSD15価結合型
PPSV23ニューモバックスNPMSD23価多糖体採用

プレベナー20(PCV20)について

ファイザー社の20価結合型ワクチンです。当院では採用していませんが、他院で接種された方もいらっしゃいます。

学会見解では「PCV21(キャップバックス)はPCV20よりカバー率が優れている」とされています。キャップバックスは成人で増加している血清型に特化して設計されており、単に「21>20」という数字だけでなく、実際の予防効果で優れています。

当院採用ワクチンの比較

キャップバックス【おすすめ】ニューモバックスNP
ワクチン種類21価結合型ワクチン23価多糖体ワクチン
予防効果(IPDカバー率)約80%約50%
効果の持続期間一生続く(免疫記憶あり)約5年(免疫記憶なし)
必要な接種回数1回で完了5年ごとに再接種
当院価格13,500円8,000円(65歳定期接種:4,000円)

結合型と多糖体の違い

結合型ワクチン(キャップバックス等)は、T細胞を介した免疫応答を誘導します。これにより「免疫記憶」が形成され、効果が長期間持続します。

多糖体ワクチン(ニューモバックス)は、T細胞を介さないため免疫記憶ができにくく、約5年で効果が低下します。

65歳の方へ:定期接種より自費キャップバックスがお得

「65歳なら定期接種(4,000円)を使った方がいいのでは?」と思われるかもしれません。

しかし、コスト面でも医学的効果でも、最初からキャップバックスを接種した方が優れています。

選択肢費用効果
(1)キャップバックス 1回【当院推奨】13,500円(これで完結)約80%カバー・一生持続
(2)定期接種 → 翌年キャップバックス追加17,500円(4,000円+13,500円)連続接種が優れるエビデンスなし
(3)定期接種 → 5年後に再接種を繰り返す4,000円から(5年後に+8,000円…)約50%カバー・学会は推奨せず

当院の推奨根拠(学会ガイドライン第7版より)

・未接種者にはキャップバックス(PCV21)1回接種が推奨

・ニューモバックスの5年ごと再接種は「原則として選択肢としない」

・連続接種(ニューモバックス→キャップバックス)が単独より優れるエビデンスはない

・キャップバックスは成人で増加している血清型に特化して設計

年齢・接種歴別のおすすめ

まだワクチンを打ったことがない方(全年齢共通)

キャップバックス 1回接種(13,500円)をおすすめします。

65歳でも、66歳以上でも同じです。1回で完結し、一生効果が続きます。

過去にニューモバックスを打った方

前回接種から1年以上経過していれば、キャップバックスを追加接種できます。

キャップバックスを打てば、今後ニューモバックスを5年ごとに打ち続ける必要がなくなります。

他院でプレベナー20を打った方

現時点ではキャップバックスの追加接種は推奨されていません。

プレベナー20で1回接種完了として経過観察となります。

よくあるご質問

Q. 76歳で今までワクチンを打っていません。助成は受けられますか?
A. 残念ながら対象外です(2024年3月で経過措置終了)。キャップバックス(13,500円)の接種をおすすめします。
Q. 65歳です。定期接種とキャップバックス、どちらがいいですか?
A. キャップバックスをおすすめします。定期接種後にキャップバックスを追加すると計17,500円かかり、かつ連続接種が優れるというエビデンスはありません。
Q. 数年前にニューモバックスを打ちました。キャップバックスも打てますか?
A. はい、前回接種から1年以上経過していれば接種可能です。今後ニューモバックスの5年ごと再接種は不要になります。
Q. キャップバックスはなぜ定期接種に入っていないのですか?
A. 2025年10月に発売されたばかりの新しいワクチンのため、まだ定期接種プログラムに組み込まれていません。
Q. 副反応は大丈夫ですか?
A. 注射部位の痛み・腫れ・赤みなどが見られることがありますが、通常は数日で治まります。重篤な副反応は非常にまれです。

肺炎球菌ワクチンのご予約・ご相談

当院ではキャップバックス 13,500円で接種できます。

TEL 03-3721-5222

この記事のまとめ

・どの年齢の方も「キャップバックス」1回接種がおすすめ

・65歳でも定期接種より自費キャップバックスの方が安くて効果的

・当院価格:キャップバックス 13,500円 / ニューモバックスNP 8,000円

・過去にニューモバックスを打った方も、1年経過後にキャップバックス追加可能

・キャップバックス接種後は、5年ごとの再接種は不要

Author: 五藤 良将