【朗報】禁煙補助薬「チャンピックス」が処方可能となりました!

✅ 朗報

長らく処方が停止されていた禁煙補助薬「チャンピックス(Champix)」が、2025年10月より供給再開され、当院でも保険診療での処方が可能となりました。

「過去に使って効果を感じた」「他の禁煙方法ではうまくいかなかった」という患者さんからも多くのお問い合わせをいただいていたお薬です。この記事では、チャンピックスの処方中止の理由と再開の背景、薬の働きや副作用、治療スケジュールについて詳しく解説いたします。

チャンピックスの経緯:なぜ中止され、なぜ再開されたのか?

ℹ️ チャンピックスとは?

2008年に日本で承認された経口タイプの禁煙補助薬です。ニコチンを含まない「非ニコチン製剤」として、高い禁煙成功率で多くの患者さんに使用されてきました。

1

2021年 — 出荷停止

🚫 不純物検出により自主回収

海外の製造工程で「ニトロソバレニクリン」という発がん性の可能性がある不純物がわずかに検出。製薬会社(ファイザー社)が安全性を重視し、自主的に出荷を停止しました。日本国内でも供給がストップし、医療機関での処方が中止されました。

2

2021年〜2025年 — 約4年間の停止期間

🔧 製造体制・品質管理の見直し

この間、製薬会社は製造工程の全面的な見直しと品質管理体制の強化を実施。不純物が混入しない新しい製造方法の確立に取り組みました。なお、検出された不純物は通常の服用量でただちに健康被害を及ぼすレベルではありませんでした。

3

2025年10月 — 供給再開!

✅ 安全性確認、処方再開

品質基準を見直した新規製剤が製造され、安全性の確認が取れたことにより、供給が再開されました。当院でも保険診療での処方が可能となり、再び効果的な禁煙治療をお受けいただけます。

📝 安全性について

現在供給されているチャンピックスは、厳格な品質管理のもとで製造された新規製剤です。以前の問題は解決されており、安心してご使用いただけます。

チャンピックスとは?その働きと効果

ℹ️ ポイント

チャンピックス(一般名:バレニクリン)は、脳内の「ニコチン受容体」に部分的に結合することで、タバコを吸いたいという欲求や快感を抑える作用を持つ禁煙補助薬です。ニコチンを含まないため、ニコチン依存からの離脱をより安全にサポートします。

チャンピックスの2つの作用

1

禁断症状を緩和する

ニコチン切れによるイライラや集中力低下などの禁断症状を緩和します。チャンピックスはニコチンの代わりに受容体に働きかけ、軽度のドパミン放出を促すことで、禁煙による不快な症状をやわらげます。

2

喫煙の満足感を下げる

タバコを吸っても「おいしい」と感じにくくする働きがあります。チャンピックスがニコチン受容体を先に占有するため、喫煙してもニコチンの快感が得られず、自然と喫煙の満足感が下がっていきます。

服用スケジュール

チャンピックスは段階的に用量を増やしていきます。服用開始から1週間後を「禁煙開始日」と設定するのが一般的です。

期間 用量 服用回数
1〜3日目 0.5mg 1日1回(食後)
4〜7日目 0.5mg 1日2回(朝・夕)
8日目〜(禁煙開始) 1mg 1日2回(朝・夕)

通院スケジュール(計5回)

保険適用の標準治療期間は12週間です。以下のスケジュールで通院していただきます。

回数 タイミング 内容
第1回 初診 ニコチン依存度チェック・呼気中一酸化炭素測定・薬の処方
第2回 2週後 服薬状況、副作用の確認
第3回 4週後 経過確認・サポート
第4回 8週後 経過確認・サポート
第5回 12週後 治療完了判定・今後の支援

チャンピックスの副作用について

⚡ 注意

比較的安全性の高い薬ですが、副作用が報告されています。副作用の多くは服用初期に現れやすく、継続により軽減するケースが一般的です。体調に変化がある場合はすぐにご相談ください。

主な副作用一覧

🤢
吐き気
最多
🤕
頭痛
😫
便秘
😴
不眠・異常な夢
💫
めまい・眠気
😔
気分の落ち込み・不安感
まれ

⚠️ 重要警告

車の運転にご注意ください
めまいや眠気の副作用が現れる可能性があるため、チャンピックス服用中は車の運転や危険を伴う機械の操作には十分ご注意ください。

再治療をお考えの方へ

ℹ️ ポイント

過去にニコチネルTTS(貼付型ニコチン製剤)を使用した保険適用の禁煙治療を受けたことがある方でも、前回の治療開始日から1年以上が経過していれば、再び保険診療での禁煙外来に挑戦することが可能です。

📝 補足情報

1年未満で再受診を希望される場合は、自由診療での対応となります。詳細は医師にご相談ください。

🚭 禁煙は「成功しやすい治療」になりました

チャンピックスの再処方が可能になったことで、再び効果的な禁煙治療の選択肢が増えました。

禁煙は意志の力だけでなく、医学的なサポートで成功率を高めることができる「治療」です。

これまで禁煙に失敗した方、長年の喫煙習慣を断ち切りたいと考えている方も、
ぜひ一度、竹内内科小児科医院までご相談ください。

Author: 五藤 良将