【思春期ニキビ】痕を残さないための保険診療ガイド2026|院長 五藤良将が解説

皆さま、こんにちは。竹内内科小児科医院 院長の五藤良将です。

「中学生になってから、おでこのブツブツが急に増えた」「部活の後に洗顔しているのに、頬のニキビが治らない」——新学期が始まるこの時期、田園調布・多摩川エリアのご家庭から、こうしたご相談が増えてまいります。保護者の方からは「思春期だから、そのうち治りますよね?」とよく聞かれます。

結論から申し上げます。思春期ニキビ(尋常性痤瘡:じんじょうせいざそう)は、自然に治るのを待つ疾患ではありません。日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」(2023年8月20日公表)でも、炎症を早く抑え、瘢痕(はんこん=ニキビ痕)を残さないことが治療の最大の目的とされています。そして治療の主役は、健康保険で使える塗り薬です。

本記事では、ガイドライン2023の推奨度を示しながら、保険診療でできること・ご自宅でできること・自費のスキンケアで補えることを、順を追って整理いたします。あわせて、2025年6月に発売された新しい剤形の外用薬や、2026年7月に発売されたアゼライン酸の美容液など、この1年で選択肢が増えた部分も最新の情報に更新しております。

五藤 良将

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竹内内科小児科医院 院長 五藤 良将

日本抗加齢医学会専門医・日本糖尿病協会登録医・日本旅行医学会認定医
この記事は五藤良将が執筆・監修し、内容に責任を持っています。

1. 思春期ニキビ(尋常性痤瘡)とは

ニキビの正式な病名は尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう/acne vulgaris)といい、毛包(もうほう=毛穴)と、そこにつながる皮脂腺からなる毛包脂腺系に起こる慢性の炎症性疾患です。「皮膚の病気」であって、体質や不潔さの問題ではありません。

思春期に入ると、性ホルモン(特にアンドロゲン)の分泌が高まり、皮脂腺が急速に発達します。皮脂の量が一気に増える一方で、毛穴の出口の角質は厚くなりやすく、この「皮脂が増える」と「出口が詰まる」が同時に起こるのが思春期ニキビの本質です。

発症のピークはおおむね12〜18歳。皮脂腺が多く分布する額・鼻・眉間などのTゾーンから始まり、中学〜高校生では頬・顎・フェイスライン、さらに背中や胸元へ広がることがあります。男子では皮脂分泌量が多く炎症が強く出やすい傾向があり、女子では月経周期に伴って悪化することがあります。

用語解説|この記事に出てくる専門用語

面皰(めんぽう/コメド):毛穴に角質と皮脂が詰まった状態。炎症を起こす前の「ニキビの芽」で、白ニキビ・黒ニキビのことを指します。

微小面皰(びしょうめんぽう):目には見えないレベルの、ごく初期の詰まり。すべてのニキビの出発点であり、治療で最も大切な標的です。

瘢痕(はんこん):炎症で壊れた皮膚が修復された痕。へこみ(萎縮性瘢痕)として残ると、自然には元に戻りません。

ノンコメドジェニック:「面皰ができにくいことを確認する試験を実施済み」という意味の化粧品の表示です。

2. ニキビができるまでの4ステップ

皮脂増加から炎症まで、ニキビができる4段階を示す図解
ニキビができるまでの4段階(イメージ図)

ニキビは、次の4段階を順にたどって完成します。この順番を理解していただくと、なぜ「赤いニキビが消えた後も薬を続ける」必要があるのかがご理解いただけます。

メカニズム図解|ニキビが完成するまでの4段階

1 皮脂分泌の亢進:思春期のアンドロゲン上昇により皮脂腺が肥大し、皮脂の産生量が増えます。
2 毛包漏斗部の角化異常:毛穴の出口の角質がはがれにくくなり、皮脂の出口をふさぎます。ここで微小面皰ができます。
3 アクネ菌(Cutibacterium acnes)の増殖:皮脂が閉じ込められた毛穴は、酸素が少なく栄養が豊富な、アクネ菌にとって理想的な環境になります。
4 炎症の発生と拡大:菌の代謝産物と自然免疫の反応により、赤み・腫れ・痛みが生じます。炎症が毛包の壁を越えて真皮に及ぶと、瘢痕(ニキビ痕)のリスクが一気に高まります。

ここが治療の分かれ目です

赤いニキビ(ステップ4)だけを抑える治療は、いわば火事の消火です。しかしステップ2の微小面皰は、肌の表面が一見きれいになった後も、次々と新しく作られ続けています。だからこそ、見た目が落ち着いてからも塗り薬を続ける「維持療法」が必要になります。

3. ニキビの種類と重症度の考え方

診察室では、どの段階の皮疹が、顔の片側に何個あるかで重症度を判断します。ガイドラインでは炎症性皮疹(赤いニキビ)の個数を基準とした重症度分類が用いられます。

段階 医学的な呼び方 見た目の特徴 痕の残りやすさ
前段階 微小面皰 目には見えない。ざらつきとして触れることがある 残らない
白ニキビ 閉鎖面皰 白〜肌色の小さな盛り上がり ほぼ残らない
黒ニキビ 開放面皰 毛穴の中身が酸化して黒く見える ほぼ残らない
赤ニキビ 炎症性丘疹 赤く盛り上がり、押すと痛い 色素沈着が残りうる
黄ニキビ 膿疱(のうほう) 中心に黄白色の膿をもつ 残りやすい
しこりニキビ 硬結・嚢腫(のうしゅ) 皮膚の深い部分にしこりを触れる。強い痛み 高率に瘢痕化

目安として、片側の顔に炎症性皮疹が5個以下なら軽症、6〜20個で中等症、21〜50個で重症、51個以上は最重症と評価します。しこりニキビが1つでもある場合は、個数にかかわらず早めの受診をおすすめいたします。

4. 「そのうち治る」を待つと痕が残る理由

思春期ニキビで早めの受診をすすめる6つのサイン
早めの受診が、炎症の長期化とニキビ痕の予防につながります

ニキビ痕(瘢痕)は、炎症が毛包の壁を破って真皮に及び、コラーゲンなどの真皮組織が失われることで生じます。表皮のターンオーバーと違い、失われた真皮は自然に元どおりにはなりません。これが、ニキビ痕が「消えない」最大の理由です。

重要|早めの受診をおすすめするサイン

・赤いニキビ・黄色いニキビが、顔に10個以上ある

・押すと痛いしこりのようなニキビがある

・市販薬や洗顔を1か月続けても改善しない

・すでに小さなへこみができはじめている

・背中や胸元にも広がってきた

・ニキビが気になって、人前に出るのがつらいと感じている

最後の項目を、私は診療のなかでとても重視しております。思春期は、自分の見た目に最も敏感な時期です。海外の研究でも、ざ瘡は抑うつや自己評価の低下と関連することが報告されています。「たかがニキビ」ではなく、治療すれば確実に変えられる皮膚疾患として、ぜひ一度ご相談ください。

5. 保険診療でできるニキビ治療【2026年版】

日本では、ニキビ治療の中心となる薬剤はすべて健康保険が使えます。以下は、尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023で示された推奨度とともに整理した、外用薬の一覧です。

用語解説|ガイドラインの「推奨度」とは

診療ガイドラインでは、治療法ごとに科学的根拠の強さを評価して記号で示します。

推奨度A:行うよう強く推奨する(質の高い根拠がある)

推奨度B:行うよう推奨する

推奨度C1:選択肢の一つとして推奨する(根拠は限定的だが、行ってもよい)

5-1. 外用薬(塗り薬)

まず、保険診療で中心となるアダパレン(ディフェリンゲル)と過酸化ベンゾイル(ベピオゲル)を、実際の使い方まで含めて比較します。どちらも「今ある赤いニキビだけに点置きする薬」ではなく、目に見えない毛穴の詰まりを意識してニキビのできやすい範囲へ薄く広げることが基本です。ただし、開始時の量・範囲は肌の状態に合わせて医師が調整します。

比較項目 アダパレン0.1%
ディフェリンゲル
過酸化ベンゾイル2.5%
ベピオゲル
製剤の写真 ディフェリンゲル0.1%の製剤 ベピオゲル2.5%の製剤
この薬の特徴 皮膚の角化を整え、毛穴の詰まり(微小面皰)を改善します。白ニキビ・黒ニキビから炎症性ニキビまで、繰り返しの土台に作用します。 酸化作用でアクネ菌を抑え、毛穴の詰まりにも作用します。抗菌薬ではないため耐性菌を生じにくいことが大きな利点です。
塗る場所・範囲 顔面のニキビ周囲から開始し、刺激に慣れればニキビのできやすい顔全体へ薄く。目の周り・唇・鼻の入口・傷や湿疹は避けます。 ニキビの周囲へ広げ、刺激がなければニキビのできやすい範囲全体へ薄く。目の周り・唇・鼻の入口・傷や湿疹は避けます。背中・胸は医師の指示範囲に使用します。
1回の使用量 開始時は少量・狭い範囲から。刺激に慣れた後の全顔目安は約1FTU(約0.5g)。処方時の指示を優先します。 開始時は少量・狭い範囲から。刺激に慣れた後の全顔目安は約1FTU(約0.5g)。厚塗りはしません。
使用するタイミング 1日1回、洗顔後。毎日続けやすい時間帯に使用し、医師・薬剤師の指示を優先します。 1日1回、洗顔後。毎日続けやすい時間帯に使用し、医師・薬剤師の指示を優先します。
保管方法 室温(1〜30℃)。通常は冷蔵不要です。凍結させないでください。 凍結を避け、25℃以下。25℃以下を保てる場所なら常温で可。夏など室温が25℃を超える場合は冷蔵庫へ。冷凍室・冷気の吹出口付近は避けます。
大切な注意点 妊婦・妊娠している可能性がある方は使用できません。乾燥・赤み・皮むけが出ることがあります。 髪・眉・衣類・寝具・タオルを脱色することがあります。使用中は紫外線対策も行います。

※FTU:人差し指の先から第一関節までチューブから出した量。上記は一般的な目安で、実際の塗布量・範囲・頻度は診察時の指示を優先してください。出典:PMDA電子添文、マルホ株式会社患者向け使用説明(2026年9月確認)。

病期・重症度別|どの外用薬を使う?

ニキビは、赤みのない面皰(白ニキビ・黒ニキビ)、赤く腫れた炎症性皮疹、しこりや嚢腫を伴う重症期、炎症が落ち着いた維持期で治療が変わります。以下は診療ガイドラインに基づく目安です。年齢、妊娠の可能性、刺激症状などを確認し、実際の薬は医師が調整します。

病期・重症度 見た目の目安 主な外用治療 治療のポイント
面皰期 白ニキビ・黒ニキビが中心で、赤みは少ない ディフェリン(アダパレン)
ベピオ(過酸化ベンゾイル)
エピデュオ(配合剤)
毛穴詰まりを改善する治療が基本。抗菌薬の塗り薬だけは面皰には推奨されません。
軽症の炎症期 赤いニキビ・膿をもつニキビが少数 ベピオまたはディフェリン
必要に応じてアダパレン+外用抗菌薬
赤いニキビだけでなく、周囲の面皰も同時に治療します。
中等症〜重症の炎症期 赤いニキビ・膿疱が多い、広い範囲にある エピデュオ、デュアック、またはディフェリン+外用抗菌薬
必要に応じて内服抗菌薬を併用
抗菌薬は漫然と長期使用せず、改善後は維持療法へ切り替えます。
結節・嚢腫/瘢痕リスク 硬いしこり、深い腫れ、痛み、跡が残りそう 外用治療を土台に内服抗菌薬などを検討 塗り薬だけでは不十分なことがあるため、早めの皮膚科受診が大切です。
維持期 赤みが落ち着き、新しいニキビを防ぐ段階 ディフェリン、ベピオ、またはエピデュオ 抗菌薬は終了し、目に見えない毛穴詰まりを抑えて再発を予防します。
自己判断で薬を選び替えないでください。
同じ「赤いニキビ」でも、数・広がり・痛み・瘢痕リスクで治療が変わります。刺激が強い場合は、塗る量や頻度を医師と調整します。

保険診療で使う主な外用薬の全体像

薬剤(代表的な商品名) 働き GL2023の推奨度
アダパレン0.1%ゲル
(ディフェリンゲル)
皮膚の角化を整え、微小面皰(毛穴の詰まり)を減らす。白ニキビ・黒ニキビから炎症性ニキビまでに作用する A(強く推奨)
過酸化ベンゾイル2.5%ゲル
(ベピオゲル)
酸化力でアクネ菌を抑え、角質も柔らかくする。耐性菌ができないのが大きな利点 A(強く推奨)
アダパレン/過酸化ベンゾイル配合ゲル
(エピデュオゲル)
上記2剤を1本に。面皰と炎症の両方に同時に作用する A(中等症〜重症に強く推奨)
クリンダマイシン/過酸化ベンゾイル配合ゲル
(デュアック配合ゲル)
抗菌薬と過酸化ベンゾイルの併用。赤いニキビに比較的早く効く A(中等症〜重症に強く推奨)
外用抗菌薬
(ダラシンTゲル、アクアチムクリーム、ゼビアックスローション など)
炎症性皮疹の菌を抑える。耐性菌を避けるため長期連用はしない A(炎症性皮疹に強く推奨)

5-2. 【2025年6月発売】洗い流すタイプの過酸化ベンゾイル

ここ数年で選択肢が増えた部分です。従来、過酸化ベンゾイルは「塗ったままにする薬」でしたが、ベピオウォッシュゲル5%(マルホ株式会社)は、2025年3月27日に製造販売承認を取得し、2025年6月16日に発売された、洗い流して使う新しい剤形です。

ポイント|ベピオウォッシュゲル5%の使い方

① 用法:1日1回、洗顔後に患部へ適量を塗り、5〜10分後に洗い流します(短時間接触療法)。

② 利点:薬剤が肌に接している時間が短いため、塗りっぱなしの製剤と比べて刺激感が出にくいと期待されています。洗顔の習慣に組み込みやすく、朝が慌ただしい中高生にも続けやすい剤形です。

③ 背中・胸元にも:顔以外の広い範囲に使いやすいのも、この剤形の実用的な利点です。

④ 使う時間:朝・夜のどちらでも構いません。続けやすい時間に1日1回使用します。

⑤ 保存:室温(1〜30℃)。30℃を超える可能性がある夏場は冷蔵庫で保管し、凍結させないでください。

⑥ 注意:過酸化ベンゾイルには漂白作用があります。タオル・枕カバー・制服の襟などの脱色にご注意ください。

5-3. 内服薬(飲み薬)|炎症が強い場合の治療

内服抗菌薬は、中等症以上の赤ニキビ・膿疱や、結節・嚢腫を伴う場合に検討します。白ニキビ・黒ニキビだけの段階に抗菌薬を使う治療ではありません。耐性菌を防ぐため、原則としてベピオ・ディフェリンなどの外用薬と組み合わせます。

薬の種類 ガイドライン上の位置づけ 注意点
ドキシサイクリン 炎症性皮疹に推奨度A。代表的な選択肢です。 年齢、妊娠の可能性、光線過敏、胃腸症状などを確認して処方します。
ミノサイクリン 炎症性皮疹に推奨度A*。有効性は高い一方、他剤との比較で安全性に配慮します。 めまい、色素沈着などの副作用に注意し、医師が適否を判断します。
ロキシスロマイシン
ファロペネム
炎症性皮疹に推奨度B。テトラサイクリン系が使いにくい場合などに検討します。 症状、年齢、既往歴、併用薬を踏まえて選びます。
内服抗菌薬は「短期間+外用薬」が基本です。
開始後6〜8週を目安に効果を評価し、原則3か月以内を目安に終了を検討します。改善後はディフェリン、ベピオ、エピデュオなどによる維持療法へ切り替えます。8歳未満や妊娠・授乳中は使える薬が限られるため、必ず医師へお伝えください。

5-4. 漢方薬|標準治療が使えないときの補助選択肢

ニキビ治療の第一選択は、ディフェリン・ベピオなどの外用薬や、必要に応じた抗菌薬です。漢方薬は第一選択の代わりではなく、標準治療で十分な効果が得られない場合、または副作用などで標準治療を行えない場合に、補助的な選択肢として検討します。

処方名 検討される病期 ガイドライン上の位置づけ
荊芥連翹湯
(けいがいれんぎょうとう)
面皰・炎症性皮疹 標準治療が無効または実施できない場合に推奨度C1。尋常性痤瘡の保険適用があります。
清上防風湯
(せいじょうぼうふうとう)
炎症性皮疹 標準治療が無効または実施できない場合に推奨度C1。尋常性痤瘡の保険適用があります。
十味敗毒湯
(じゅうみはいどくとう)
炎症性皮疹 同じ条件で推奨度C1。効能・効果は「化膿性皮膚疾患」で、ニキビに限定した適応ではありません。
その他の漢方薬 症状と体質により個別判断 推奨度C2で、通常のニキビ治療として積極的には推奨されていません。

十味敗毒湯は「粉だけ」ではありません

確認したいこと 回答
剤形 顆粒・細粒に加えて、医療用の錠剤もあります。代表例は「クラシエ十味敗毒湯エキス錠」です。粉の味や香りが苦手な方には錠剤が選択肢になります。ただし、医療機関や薬局の採用品目、年齢、服用できる錠数などによってはご用意できない場合があります。
飲み方 医療用製剤は、一般に食前または食間に1日2〜3回服用します。必要な錠数・量は製品や年齢、症状によって異なるため、処方時の指示に従ってください。
服用期間 ニキビに対する一律の「推奨服用期間」は定められていません。まず約1か月を効果と副作用の見直し時期とし、改善があれば必要性を診察で再評価します。服用を続ける期間は、皮疹の改善度と副作用の有無を見ながら個別に決めます。改善が乏しい場合や副作用が疑われる場合は、漫然と続けず治療方針を見直します。

※一般用の十味敗毒湯エキス錠の添付文書では、1か月ほど服用しても改善しない場合(化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期は1週間ほど)は服用を中止し、医師・薬剤師・登録販売者へ相談するよう記載されています。医療用は自己判断で中止・延長せず、診察時にご相談ください。

漢方薬も医薬品です。
「自然の薬だから安全」とは限りません。甘草を含む処方の重複、偽アルドステロン症、肝機能障害、他の薬との相互作用などに注意が必要です。市販薬を自己判断で併用せず、服用中の薬やサプリメントを医師・薬剤師へお伝えください。

治療の推奨度は、日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」、剤形・用法はPMDAおよび日本漢方生薬製剤協会の医療用添付文書情報に基づきます。

院長から|漢方が苦手な方へ

「漢方は苦い粉だから続けられない」と感じる方は少なくありません。でも、苦手なものを無理に我慢する必要はありません。十味敗毒湯には錠剤という選択肢もあり、飲む回数やタイミングも生活に合わせて一緒に考えられます。漢方を好きになることが治療の目標ではなく、ご自身が納得して続けられる方法を見つけることが大切です。味・香り・錠数など、気になることは遠慮なくお話しください。漢方が合わない場合は、外用薬を中心とした別の治療方法をご提案します。

竹内内科小児科医院 院長 五藤 良将

5-5. 年齢と使用上の注意

ベピオゲルの電子添文には「12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していない」と記載されています。小学校高学年のお子さんでもニキビが出ることはありますので、その場合は年齢・皮疹の状態・ご本人の塗布の手技を踏まえて、慎重に薬剤を選択いたします。小児科を併設している当院では、こうした年齢に応じた判断を日常的に行っております。

また、アダパレンをはじめとするレチノイド系の外用薬は、妊婦または妊娠している可能性のある方には使用できません。保護者の方がご自身のニキビでご相談される場合は、この点を必ず確認いたします。

6. 治療の流れ|急性炎症期と維持期の2段階

ガイドライン2023では、ざ瘡の治療を「急性炎症期」と「維持期」の2段階に分けて考えます。当院でも、この枠組みに沿ってご説明しております。

時期 目安の期間 治療の中身 目標
急性炎症期 初診から約3か月 配合剤を中心とした外用、必要に応じて内服抗菌薬を併用 赤み・膿・痛みを鎮め、瘢痕化を防ぐ
維持期 数か月〜年単位 抗菌薬は中止し、アダパレンまたは過酸化ベンゾイル(あるいはその配合剤)を継続 微小面皰を作らせず、再発を防ぐ

保護者の方から最も多くいただくのが、「もうきれいになったのに、まだ薬を塗るんですか?」というご質問です。これは「はい、ここからが本番です」とお答えしております。見た目がきれいな肌の下でも、微小面皰は作られ続けているためです。思春期は皮脂分泌が活発な時期が数年続きますので、その期間は薄く塗り続けることが、最も確実な再発予防になります。

外用薬の開始初期を乗り切るコツ

アダパレンと過酸化ベンゾイルでは、使い始めの数日〜数週間に乾燥・ヒリヒリ感・皮むけ・赤みが出ることがあります。過酸化ベンゾイルはレチノイドではないため、ここでは両剤をまとめて「外用薬の初期刺激」と呼びます。多くは治療を続けるうちに軽くなりますが、強いかゆみ、ジュクジュクした腫れ、水疱などは接触皮膚炎の可能性があるため、使用を中止して早めにご連絡ください。

初期刺激を減らす5つの工夫

□ 基本は1日1回・洗顔後。頻度を変えるときは自己判断ではなくご相談ください

□ 医師の指示のもと、少ない量・狭い範囲から段階的に広げます

□ 洗顔後に先に保湿し、その後に薬を薄く広げます

□ 目・唇・鼻の入口・傷口を避け、塗布後は手を洗う

□ 朝は日焼け止めを。ベピオ使用中は衣類・寝具の脱色にも注意します

刺激がつらいときは我慢して続けず、ご連絡ください。塗る量・範囲・薬剤を調整することで、治療を続けられることがほとんどです。

7. ご自宅でのセルフケア|洗顔・保湿・生活習慣

洗顔、保湿、外用薬、手洗いまでの正しい順番
外用薬を続けやすくする基本の順番(実際の使用方法は処方時の指示を優先してください)

ガイドライン2023では、1日2回の洗顔が推奨度C1(選択肢の一つとして推奨)とされています。「洗えば洗うほど良い」わけではない、という点が重要です。

7-1. 洗顔

項目 おすすめのやり方 避けたいこと
回数 朝と夜の1日2回 1日3回以上/部活の後に何度も洗う
お湯の温度 ぬるま湯(32〜34℃程度) 熱いシャワーを顔に直接あてる
洗い方 よく泡立て、泡で包むように20〜30秒 スクラブ入り/洗顔ブラシ/ゴシゴシこする
洗顔料選び 低刺激性で「ノンコメドジェニック」表示のあるもの 強いスクラブ剤/アルコール感の強い製品
拭き方 清潔なタオルで押さえるように タオルでこする/家族と共用のタオル

7-2. 保湿と日焼け止め

「ニキビ肌に保湿は不要」は誤解です。乾燥した肌は角質が厚くなり、かえって毛穴が詰まりやすくなります。ガイドライン2023でも、低刺激性・ノンコメドジェニックの痤瘡用基礎化粧品の使用が推奨度C1とされています。油分の少ないジェルや乳液タイプを選び、洗顔後すぐに補ってください。日中の紫外線は炎症後の色素沈着を濃くしますので、日焼け止めも同じ基準で選びます。

7-3. 中高生の生活で気をつけたいこと

今日から見直せるチェックリスト

□ 前髪・整髪料が額にかかっていないか(ワックス・ヘアスプレーは額のニキビの誘因になります)

□ 頬杖・無意識に顔を触る癖がないか

□ 枕カバー・タオルをこまめに交換しているか

□ マスクやヘルメットのあご紐が強く擦れていないか(物理的刺激で悪化します)

□ 睡眠時間は足りているか(睡眠不足はホルモンバランスを乱します)

□ 絶対につぶさない——自己流の圧出は、瘢痕を作る最短ルートです

食事については、「チョコレートや揚げ物が直接ニキビを作る」という単純な因果関係は証明されていません。ただし、高GI(血糖値を急激に上げる)食品の摂り過ぎとざ瘡の関連を示す報告はあります。甘い菓子パンや清涼飲料水を主食のように摂る食生活は見直す価値があります。糖代謝を専門とする内科医として、これは思春期の生活習慣全体を整えるうえでも申し上げたい点です。

8. 院内で取り扱うスキンケア(自費)|アゼライン酸

保険の塗り薬が刺激で続けにくい方、維持期に肌への負担を抑えたい方、あるいは炎症後の色素沈着も気になる方に向けて、当院ではアゼライン酸配合のスキンケア製品を院内で取り扱っております。

アゼライン酸は、角化の異常を整え、アクネ菌に対する抗菌作用と抗炎症作用をあわせ持つ成分です。尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023では、面皰・炎症性皮疹に対して推奨度C1(選択肢の一つとして推奨)と位置づけられています。ただし、日本では医薬品として承認されておらず、保険適用外(自費)となる点にご留意ください。

位置づけについて

アゼライン酸は保険診療の塗り薬の代わりになるものではありません。治療の土台はあくまで保険適用の外用薬です。刺激で続けられないとき、妊娠・授乳中でレチノイドが使えないとき、維持期のスキンケアを厚くしたいときなど、診察のうえで適応を判断してご提案しております。

8-1. 当院で取り扱う2製品

いずれもロート製薬の医療機関専売ブランド「DRX®」の製品で、医療機関での診察・カウンセリングを受けたうえでご購入いただく取り扱いとなっています。分類は医薬品ではなく化粧品です。

  AZAクリア® AZAクリア®セラム【新規取り扱い】
剤形 クリーム(しっとり・こっくり) 美容液(みずみずしく軽い)
アゼライン酸濃度 20%(高濃度) 20%より低い濃度に設計
内容量 15g 26mL(スポイト式)
使う順番 スキンケアの最後 化粧水のあと、乳液・クリームの前
向いている使い方 気になる部分への部分使い/高濃度で使いたい方 顔全体に広げたい方/低濃度から試したい方
院内価格(税込) 2,310円 3,300円
発売 2011年 2026年7月21日

重要|2製品の重ね塗りはしないでください

・同じ部位にクリームとセラムを重ねて使うと、アゼライン酸の量が過剰になるおそれがあり、メーカーは併用を推奨しておりません。どちらか一方を選び、時期によって切り替えてお使いください。

・使い始めに軽いピリピリ感・ほてり・赤みを感じることがあります。気になる場合は「夜だけ」「隔日」から始めてください。刺激が続く場合は使用を中止し、ご相談ください。

・朝に使う場合は、必ず日焼け止めを重ねてください。

※ これらは化粧品であり、医薬品ではありません。効果の感じ方には個人差があります。
※ ピーリング石鹸「マナソープ」の院内販売は終了いたしました。現在は上記2製品の取り扱いとなります。

9. ニキビ痕になってしまったら

ニキビ痕は一つではありません。種類によって、対応もまったく変わります。

タイプ 見た目 自然経過 対応
炎症後紅斑 赤みが残る 数か月で薄れることが多い 新しい炎症を作らないことが最優先
炎症後色素沈着 茶色いシミとして残る 半年〜数年かかることも 紫外線対策の徹底。外用スキンケアで補助
萎縮性瘢痕(クレーター) 皮膚がへこむ 自然には戻らない 美容皮膚科的な治療の検討対象
肥厚性瘢痕・ケロイド 盛り上がって硬くなる 残存する 専門的な治療が必要

赤みと色素沈着の段階であれば、「新しい炎症を作らない」ことが最大の治療です。つまり、保険診療の維持療法を続けることが、そのまま痕のケアになります。

一方、すでにへこみ(萎縮性瘢痕)ができている場合は、保険診療の範囲を超えた治療の検討が必要になります。五良会グループでは、姉妹院の五良会クリニック白金高輪(港区)の美容皮膚科で、VISIA肌診断による評価や、瘢痕に対する治療をご案内できる体制を整えております。田園調布で保険診療を継続しながら、必要な時期に専門的な評価だけを受けていただく、といった使い方が可能です。

10. よくあるご質問(FAQ)

Q1. 何歳から受診できますか?

年齢の下限はありません。小学校高学年でもニキビは出ます。赤いニキビが出はじめた段階での受診が最も効果的です。当院は小児科を併設しており、年齢に応じた薬剤選択を日常的に行っております。

Q2. 費用はどのくらいかかりますか?

ニキビ治療は健康保険の適用です。3割負担の場合、初診時の診察・処方でおおむね1,500〜2,500円程度(薬剤費を含む)が目安となります。東京都のマル子・マル青(高校生等医療費助成)の対象となるお子さんは、自己負担がさらに軽減されます。お手持ちの医療証を必ずご持参ください。

Q3. 市販薬ではだめでしょうか?

市販薬にも有効な成分はありますが、アダパレン・過酸化ベンゾイル・その配合剤は、医師の処方でしか使えません。特に「微小面皰を減らす」働きを持つ薬は、保険診療でしか手に入りません。1か月市販薬を試して変化がなければ、受診をおすすめいたします。

Q4. 効果はどのくらいで出ますか?

赤いニキビは2〜4週で減り始めることが多く、肌全体の印象が変わるのは2〜3か月が目安です。ガイドラインでも、抗菌薬内服の効果は6〜8週で再評価するとされています。1〜2週で判断しないことが大切です。

Q5. 塗り始めたら悪化したように見えます。やめるべきですか?

ディフェリンやベピオは、使い始めに乾燥・皮むけ・赤み・ヒリヒリ感などの局所刺激が出ることがあります。軽い症状でも自己判断で塗る回数を変えず、処方した医師にご相談ください。強い腫れ、ただれ、水ぶくれ、息苦しさなどがある場合は使用を中止し、速やかに医療機関へご連絡ください。

Q6. ニキビをつぶしてしまいました。どうすればいいですか?

触らず、清潔にして、絆創膏などで密閉しないでください。自己流の圧出は瘢痕を作る最大の原因です。なお、医療機関で行う面皰圧出(専用器具を用いた処置)はガイドライン2023で推奨度C1とされており、これは自己流の圧出とはまったく別のものです。

Q7. 部活で日焼けします。薬は続けられますか?

続けられますが、日焼け止めは必須です。過酸化ベンゾイルの電子添文でも「日光への曝露を最小限にとどめる」ことが求められています。また過酸化ベンゾイルには漂白作用があり、ユニフォームやタオルが脱色することがありますのでご注意ください。

Q8. 保護者の私(大人)のニキビも一緒に診てもらえますか?

もちろんです。当院は内科・小児科・皮膚科を併設しており、ご家族一緒の受診に対応しております。ただし、大人のニキビは思春期ニキビとは背景が異なることが多く、妊娠の可能性がある場合はレチノイド系が使えないなど、判断すべき点が増えます。診察のうえでご提案いたします。

受診前チェックリスト

□ いつ頃から出はじめたか

□ これまでに使った市販薬・スキンケア用品(製品名がわかると助かります)

□ 以前に処方された塗り薬があれば、その現物

□ アレルギー歴・服用中のお薬

□ 部活動の内容(屋外か屋内か、ヘルメットやマスクの使用)

□ 女性の場合、月経周期との関連の有無

□ 健康保険証・医療証(マル子・マル青など)

🏥 竹内内科小児科医院で診るという選択(当院が選ばれる理由)

思春期のニキビ治療は、「強い薬を出すこと」よりも「続けられる形に調整しながら、数年単位で伴走すること」が結果を分けます。ここまでお読みいただいた内容を、当院では次のような体制で診ております。

理由① 小児科と内科と皮膚科が、同じ窓口にあります

当院は内科・小児科・皮膚科を標榜しています。中学生のニキビも、保護者の方のご相談も、同じ診察室で一度に対応できます。年齢に応じた薬剤選択も、小児診療の日常のなかで判断しています。

理由② 保険診療を土台に、自費は必要な分だけ

治療の中心は健康保険で使える外用薬です。そのうえで、刺激で続けにくい方や維持期の方に、アゼライン酸配合のスキンケア(AZAクリア®/AZAクリア®セラム)を院内でご用意しています。

理由③ 土曜午前も診療、受付は平日19時まで

ニキビ治療は通院の継続が前提です。当院は平日午後19時まで受付、土曜も午前診療を行っています。部活動や塾のあとでも通える時間帯を確保しています。

理由④ ガイドラインに沿って、抗菌薬を終わらせる設計

尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023に沿い、抗菌薬は期間を区切って使用し、維持療法へ計画的に切り替えます。薬剤耐性への配慮を治療計画に組み込んでいます。

理由⑤ 瘢痕にはグループ内で橋渡しできます

へこみが残ってしまった場合は、五良会クリニック白金高輪(港区)の美容皮膚科と連携してご案内します。保険診療は田園調布で継続したまま、専門的な評価だけを受けていただけます。

理由⑥ 多摩川駅から徒歩5分

東急東横線・目黒線「多摩川駅」から徒歩5分。田園調布・沼部・下丸子エリアから、学校帰りにお一人でも通っていただける立地です。

ニキビは、痕が残る前に治せる皮膚の病気です。「もう少し様子を見よう」の前に、一度ご相談ください。

ご予約はWEB予約(CLINICS)から。/お電話 03-3721-5222

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五良会グループでは、田園調布から白金高輪まで医師が連携しております。患者さまの転居やライフスタイルの変化に合わせて、同じグループ内で継続診療が受けられる体制を整えております。

参考文献

  1. 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン策定委員会. 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023. 日本皮膚科学会雑誌. 2023;133(3):407-450.(2023年8月20日公表)
  2. 公益社団法人日本皮膚科学会「一般公開ガイドライン」 https://www.dermatol.or.jp/medical/guideline/4742/ (2026年9月閲覧)
  3. マルホ株式会社「尋常性ざ瘡治療剤『ベピオ®ウォッシュゲル5%』製造販売承認取得のお知らせ」2025年3月27日
  4. マルホ株式会社「尋常性ざ瘡治療剤『ベピオ®ウォッシュゲル5%』新発売のお知らせ」2025年6月16日
  5. ベピオゲル2.5% 電子添文(2026年5月改訂・第5版). 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)
  6. ディフェリンゲル0.1% 電子添文. 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)
  7. ロート製薬株式会社「アゼライン酸を日々のスキンケアに取り入れやすい美容液へ。医療機関専売ブランド『DRX®』より『AZAクリア®セラム』発売」2026年7月21日
  8. ロート製薬株式会社 DRX®公式サイト「AZAクリア®」「AZAクリア®セラム」 https://rohto-md.com/drx/ (2026年9月閲覧)
医療法人社団 五良会・正友会 理事長 五藤 良将

AUTHOR / SUPERVISOR

竹内内科小児科医院 院長 五藤 良将(ごとう よしまさ)

  • 防衛医科大学校 医学部 卒業(27期)。防衛医科大学校病院、自衛隊中央病院、自衛隊横須賀病院ほかで臨床経験を積む
  • 医療法人社団 五良会 理事長/医療法人社団 正友会 理事長/竹内内科小児科医院 院長
  • 日本内科学会 認定内科医/日本抗加齢医学会 専門医/日本糖尿病協会 登録医/日本旅行医学会 認定医
  • 日本温泉気候物理医学会 温泉療法専門医/日本医師会認定産業医/日本医師会認定健康スポーツ医/難病指定医
  • 所属学会:日本内科学会、日本糖尿病学会、日本アレルギー学会、日本東洋医学会、日本リウマチ学会、日本外来小児科学会、日本抗加齢医学会、日本睡眠学会、日本美容内科学会、日本旅行医学会 ほか
  • 著書『あぶら落とすスープ』(アスコム)。NHK・TBS・フジテレビ・日本テレビ・テレビ朝日などメディア出演多数

執筆・監修責任について

本記事は、五藤良将が公的機関の発表・国内外の診療ガイドライン・査読済み論文を確認したうえで執筆・監修しています。内容は公開時点の情報に基づくものであり、新しい知見やガイドラインの改訂があった場合は、こちらで記事を更新します。
本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個々の患者さんの診断・治療に代わるものではありません。症状や治療のご判断については、必ず医師にご相談ください。記載内容について気になる点がございましたら、竹内内科小児科医院(03-3721-5222)までお知らせください。

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竹内内科小児科医院 院長 五藤 良将
日本抗加齢医学会専門医・日本糖尿病協会登録医・日本旅行医学会認定医

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